人気学部への内部推薦を勝ち取り、その先の世界へ羽ばたくための英語戦略
立教小学校から、あるいは中学受験という大きな壁を越えて手にした、立教という素晴らしい教育環境。受験勉強に縛られず、部活動や趣味、一生の友との時間に情熱を傾けられる「自由の学府」での生活は、お子様にとってかけがえのない財産です。
しかし、その「自由」を最大限に活かすためには、内部進学という出口を「守り」ではなく、自らの意志で選ぶ「攻め」の姿勢で捉える必要があります。
「自由」という名の停滞に、焦りを感じていませんか?
「受験がない分、何かに打ち込んでほしいけれど、実際はスマホやゲーム、部活動だけで一日が終わっている」
「せっかくの時間をダラダラ過ごしている我が子を見ると、このままで本当に希望の学部へ行けるのか不安になる」
このようなお悩みは、立教生の保護者様に共通する切実なものです。自由な環境は立教の素晴らしさですが、一方で「明確な目標」を見失いやすいという側面もあります。特に、内部進学という「出口」において、立教大学は決して「全員が自動的に希望の学部に行ける」場所ではありません。
1. 知っておきたい、立教大学への内部進学の仕組み
立教大学への内部推薦は、成績や実績によって作られる「序列(順位)」が高い生徒から順に、希望の学部を選べる仕組みになっています。各学部には定員の枠(例:法学部20名、経済学部30名など)があり、人気学部に進むためには、この学内順位をいかに上げるかが鍵となります。
立教新座高校の評価体系:4つの柱で決まる「序列」
立教新座高校では、以下3つの評価項目の合計ポイントにて順位が決定されます。
- 自己推薦ポイント:「学業面」、「英検」、「生活面」、「委員会」、「部活動」、「その他」6分野の合計。(最大56ポイント)詳しくは後述します。
- 卒論の評価:S(25ポイント)、A(20ポイント)、B(15ポイント)、C(10ポイント)、D(再提出)5段階評価。Dの生徒が再提出した卒論が認められればC'(5ポイント)となる。
- TOEIC® Listening & Reading Test(以下、TOEIC)の成績:スコア60刻みで算出され、スコア600以上は一律10ポイントが加算。(例:スコア320は6ポイント、スコア500は8ポイント)
立教池袋高校の評価体系
立教池袋高校では、仕組みが少し異なります。
- 自己推薦の評価:A(50ポイント)〜E(10ポイント)の5段階評価。
- 評価項目:成績 + 自己推薦ポイント + 卒論の3つが主軸。
- 英語の扱い:TOEICは受験しますが、新座とは異なり、推薦のポイントには含まれないのが池袋の特徴です。
2. 徹底解説:なぜ「英語」が内部進学の最強戦略なのか
序列を決める「自己推薦ポイント」の表(立教新座の例)を紐解くと、英語ができる生徒がいかに圧倒的に有利かが分かります。
この表から読み解く「内部進学の攻略法」
| 分野 | C (2ポイント) | B (3ポイント) | A (6ポイント) | AA (8ポイント) | AAA (10ポイント) |
| 学業面 | 平均 5.0 | 平均 6.0(または文系/理系6.5、特定1教科8.0以上) | 平均 7.0(または文系/理系7.5、特定1教科9.0以上) | 平均 8.0(または文系/理系8.5、成績優秀者) | 平均 9.0(または優等賞) |
| 英語検定 | 英検 準2級 | 英検 2級一次合格 | 英検 2級合格 | 英検 準1級一次合格 | 英検 準1級以上 |
| 生活面 | 3カ年欠席15日以内 かつ 遅刻15日以内 | 3カ年欠席10日以内 かつ 遅刻10日以内 | 3カ年欠席5日以内 かつ 遅刻5日以内 | (設定なし) | (設定なし) |
| 学友会 委員会 | 3年間で役員等を1つ以上 | 3年間で3つ以上 または 2つ以上で熱心に活動 | 地区レベルでかなりの成果があった | 奨励賞相当の成果があった | 学友会賞相当の成果があった |
| 学友会 部活動 | 3年間所属 または 2年間熱心に活動 | 3年間所属し、熱心に活動 | 地区レベル入賞 | 県レベル入賞 または 関東大会出場 | 関東・全国レベル入賞 または 全国大会出場 |
| その他 | 個人的な努力の継続が認められる | 努力が認められ、一応の成果が認められる | 努力が認められ、かなりの成果が認められる | Aを超える成果が認められる | AAを超える成果が認められる |
① 「平均9.0」より「英検準1級」の方が確実に狙える
学業面で最高評価のAAA(10ポイント)を取るには、全教科平均で「9.0」という極めて高い成績を3年間維持し続けなければなりません。これは学年でも一握りの生徒に限られます。
学業面は各科目の10段階評価の値を単位数で重み付けして算出します。(3年分を合算)
計算例:週3回の数学Iで「8」、週2回の数学Aで「7」の場合、数学全体の成績は、
{8 (数学Iの評価) × 3(週3回) + 7 (数学Aの評価) × 2(週2回)} ÷ 5(週5回) = 7.6
となります。7.6は「A」評価なので6ポイントです。
一方で、英語検定のAAA(10ポイント)は「英検準1級以上」の取得で得られます。日々のテストで好成績を出し続ける労力と比較すれば、英語という1教科を戦略的に鍛えて準1級を狙う方が、チャレンジ回数も多く、確実に10ポイントを狙える最もコストパフォーマンスの高い戦略なのです。
② 生活面には「AAA」が存在しない
生活面(出席・遅刻)の評価は「A(6ポイント)」までしか存在しません。つまり、どれだけ真面目に皆勤で過ごしていても、ここだけで満ポイントを取ることはできず、他の項目でAAA(10ポイント)を取ることが序列を上げる必須条件となります。
③ TOEIC スコア600以上 =「一律10ポイント」というボーナス
自己推薦ポイントとは別に、TOEIC スコア600以上で一律10ポイントが加算されます。英検準1級レベルの学習をしていれば、このスコアはそこまで難しくはありません。つまり英語を鍛えるだけで、英検とTOEICで合わせて20ポイントが狙え、序列をあげられるのです。
3. 英語を武器にして希望を叶えた先輩たち
ここからは、立教生かつキャタル生で、英語を武器に内部進学を有利に進めた先輩たちを紹介します。
「観光学部」から世界の名門へ
Toma先生(立教池袋中高 → 立教大学観光学部)

中学時代は一夜漬けで定期テストに挑むような生徒でしたが、中2の家族旅行を機に英語に目覚め、自らの意思で高1の時に10ヶ月のアメリカ留学を果たします。帰国後は英検2級を早期にクリアし、余裕を持って人気学部の観光学部へ進学しました。その後、中高での英語の貯金を活かしてIELTS Overall 7.5を取得し、米国ヒューストン大学への交換留学を勝ち取りました。
圧倒的な実力で「異文化」を射止める
M.Dくん(立教新座高校 → 立教大学 異文化コミュニケーション学部進学予定)
高校1年生からキャタルに通い始め、毎週500語近いライティング課題に取り組み続けました。その結果、高3で目標にしていた英検準1級に合格しました。内部推薦ポイントで大きなアドバンテージを得て、最難関の異文化コミュニケーション学部への切符を自らの手で掴み取りました。
おわりに:内部進学を「自由へのパスポート」にするために
内部進学の基準を紐解くと、「英語ができる生徒には、圧倒的な選択の自由が与えられる」ということが分かります。
「進級できるか」を心配する毎日を送るのか、それとも「どの世界へ飛び出すか」をワクワクしながら選ぶのか。その分かれ道は、中学・高校時代にどれだけ「英語という武器」を磨けたかにかかっています。