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英検2級ライティング攻略ガイド【2025年版】─本物の英語力を養うための方法伝授

英検2級ライティング攻略ガイド【2025年版】─本物の英語力を養うための方法伝授

はじめに:なぜ今「英検2級ライティング」が重要なのか

2024年の試験改革で、英検2級の一次試験はリーディング・ライティング・リスニングの三本柱になりました。なかでもライティングは 100語エッセイ+55語要約 の二本立てに変わり、配点比率が一気に上昇。大学共通テストやTOEFL など世界標準の4技能試験でも記述式が拡大する今、論理的に「書ける力」は受験・留学・就職すべての土台です。本記事では、英検2級ライティングで満点を狙う“王道ルート”を徹底解説します。
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1.試験概要と評価基準を先取りする

1-1 ライティングの構成

英検2級のライティングでは、2つの課題が出題されます。1つ目は意見論述エッセイで、100語以内の短いエッセイを書く問題です。2つ目は英文要約問題で、約200語前後の英文を読み、内容を55語以内で要約する力が求められます。

それぞれの問題は内容・構成・語彙・文法の4つの観点で採点され、各項目が4点満点で評価されます。したがって、1問あたり16点満点×2題で計32点がライティングの配点となり、これがCSEスコア750点満点へと換算されます。

特に注意すべき点は、どちらか一方のパートで大きく失点すると、合格ラインを大きく下回る可能性が高くなるということです。英検2級では、ライティングセクションの得点が合否を左右する重要な鍵となります。

1-2 評価者が見ている4つの軸

英検の採点者は、単に英語の正しさを見ているのではありません。下記の4つの観点を通じて、受験者の「英語による表現力・思考力・要約力」を総合的に評価しています。

① 的確な読解力
エッセイでは設問の問いに対する明確な立場、要約では元文の論点と趣旨を正確に抽出しているかが見られます。設問の主旨から外れた主張や、要点を外した要約は大きな減点対象です。

② ロジックの構成力
文章全体が「序論 → 本論(理由と具体例)→ 結論」という流れで論理的に構成されているかが評価されます。文の並びやつながりが自然かどうか、説得力ある理由が提示されているかが重要です。

③ 語彙の豊かさ
同じ単語の繰り返しを避け、シノニムやパラフレーズを用いて語彙の幅広さを見せられると評価が高くなります。加えて、**抽象語(advantage, solution, opportunity など)**を使うことで、より洗練された文章になります。

④ 文法の正確さ
主語と動詞の一致、時制の整合性、冠詞や代名詞の使い方など、基礎文法が正確に使えているかが問われます。小さなミスが重なると評価を大きく下げるため、事前に「頻出ミス」を把握しておくことが大切です。

2.“ハンバーガー+ダブルバーガー”で論述エッセイを作る

英検2級の英作文(意見論述問題)では、限られた語数(100語以内)で論理的な構成と明確な主張を表現することが求められます。そこで効果的なのが、英語塾キャタルが推奨する「4パラグラフライティング(Hamburger Writing Model)」です。この手法は、海外でも広く使われており、視覚的にも構造が理解しやすいのが特長です。

2-1.なぜ“ハンバーガー構成”が有効なのか?

導入(Introduction)と結論(Conclusion)を「上下のバンズ(パン)」、本論1と本論2(Body 1 & Body 2)を「2枚のパティ(肉)」に見立てた構造は、バランスよく論理展開を行うための黄金比です。とくに英検2級では、1段落を1〜2文に圧縮し、合計6文以内でエッセイをまとめる必要があるため、この「コンパクトで論理的な型」が大きな武器になります。

① 時間配分が安定する:構造が決まっていれば、各パラグラフにかける時間が明確になります。

② 採点官が論理の流れを追いやすい:主張→理由→具体例→結論という展開が明快で、高評価につながります。

③ 要約問題にも応用可能:構造の意識があることで、要約でも論理を正確に圧縮する力が身につきます。

2-2.4パラグラフのショートバージョン=6文構成のエッセイ

英検2級の制限語数内でこの構成を実現するためには、各段落を以下のように簡潔にまとめるのがポイントです。

Introduction(導入)1文

主張や意見を簡潔に提示し、読者の関心を引きます。

例:I believe that using public transportation is better than driving a car.

Body Paragraph 1(本論1)2文

主張の理由①とその具体例をセットで提示します。

例:Firstly, public transportation helps reduce air pollution. For example, one bus can replace many cars.

Body Paragraph 2(本論2)2文

主張の理由②と裏付けとなる事実を提示します。

例:Secondly, it is more economical. In fact, monthly train passes are often cheaper than gas and parking fees.

Conclusion(結論)1文

全体の要点を要約し、自分の主張を再確認して締めます。

例:For these reasons, I think public transportation is more beneficial.

このように、導入1文+本論各2文+結論1文の計6文でエッセイ全体を構成すれば、100語以内に収まりつつ、論理的で評価されやすい答案が完成します。

2-3.バランスが命──“ダブルバーガー”の完成度を意識しよう

画像のイラストにもあるように、4パラグラフはハンバーガーに例えると「上のパン・肉・肉・下のパン」の構造。導入や結論(パン)が薄すぎたり、本論(肉)の分量が片方だけ多いと、“偏ったバーガー”になってしまいます。論点のバランスを意識しながら、全体を調和の取れた構成でまとめることが高得点の鍵です。

英検2級のライティングでは、ただ英語を書く力だけでなく、構成力や論理展開力が問われます。このハンバーガーモデルをしっかりと習得すれば、「英検2級 ライティング」の得点源となること間違いなしです。

3.要約問題は「①的確読解 ②ロジック圧縮 ③パラフレーズ」で55語に落とす

3-1 段落構成を3文に再編──要約問題の基本プロセス

英検2級ライティングに新たに加わった要約問題は、3段落(約200語)の英文を読み取り、55語以内でその内容を的確に要約する力が求められます。この課題において最も重要なのは、長文全体の論理的な流れを壊すことなく、要点を抜き出して情報を圧縮するスキルです。

効果的に要約を行うための第一歩は、各段落ごとのトピックセンテンス(主題文)を見極めることです。多くの英文パッセージでは、段落冒頭にその段の中心となる内容が提示されていることが多く、ここを丁寧に拾うことで、全体の骨組みを素早く把握することができます。

次に、3つの段落から抜き出した要点を元に3文構成の要約文を作成します。この際に注意したいのが、同じ内容を言い換えたに過ぎない情報の重複を削除することです。同様の主張や理由が繰り返されている場合は、より抽象度が高く、全体を代表できる表現を優先的に残しましょう。

また、文と文の論理関係を明確にするためには、接続詞(however, therefore, in addition など)を適切に使用することが非常に効果的です。これにより、単なる情報の羅列ではなく、「因果関係」「対比」「追加」といった論理展開を読者に伝えることができます。特に採点者が注目するのは、読み手に伝わる明快な流れがあるかどうか。そのため、接続詞による論理の可視化は、内容・構成の評価軸の両方で加点要素となり得ます。

要約問題は「書く」前に「読む力」が問われます。情報の取捨選択、文章の構造理解、そして的確な言い換え──これらを意識して、3段落の英文を3文構成の要約に落とし込む練習を重ねていきましょう。限られた語数の中でも説得力を持たせられるようになることが、英検2級ライティングの高得点につながります。

3-2 英英辞典とThesaurusを味方に──語彙力を“ネットワーク”で強化する

英検2級ライティングで高得点を狙うには、「語数制限の中で、いかに密度の高い要約を作れるか」が重要です。限られた55語で文意を正確に圧縮するには、単語の言い換え──すなわちパラフレーズ力が欠かせません。そのために役立つのが、「英英辞典」と「類語辞典(Thesaurus)」です。

英語初心者の中には、「英英辞典は難しそう」「英語で意味を引いても結局分からない」と苦手意識を抱く方もいるかもしれません。しかし、実際には英英辞典の定義は驚くほどシンプルな語彙で書かれており、例えば blue という単語を『Longman Active Study Dictionary』で引くと、”the color of the sky on a fine day” という直感的な定義が提示されます。これにより、ネイティブスピーカーがどういう感覚でその語を使っているのかが自然と理解でき、単語の「ニュアンス」や「背景」を深くつかめるようになります。

また、Thesaurusを活用すれば、ある単語の類義語を芋づる式に学ぶことができます。たとえば blue の類語として、azure, cobalt, sapphire, navy, cyan などが挙げられます。これらの単語を知っていれば、「She has beautiful eyes, like sapphire.」のように、表現の幅が一気に広がります。言い換え力は、ライティング評価の「語彙の豊かさ」を底上げする武器です。

英英辞典とThesaurusの最大の強みは、単語を“点”ではなく“網”として記憶できること。英和辞典では「blue=青」と単語ごとに1対1で覚えるのに対し、英英辞典では blue に関連する語(sky, fine, day, color など)が連鎖的に提示されるため、語彙がネットワーク状に頭に残ります。これにより、新しい単語に出会ったときも、既に知っている単語との関係性から推測しやすくなり、読解力・要約力・作文力のいずれにも好影響をもたらします。

特に英検2級ライティングの要約問題では、文章内の言葉をそのまま書き写すのではなく、自分の言葉で「置き換える力」が試されます。パラフレーズ力があることで、原文の文言をうまく圧縮したり、重複表現を避けたりすることができ、内容密度を保ったまま55語に収めることが可能になります。

4.文法はロジックの補助線──“5大ミス”を根こそぎ潰す

英検2級ライティングでは、文法の正確さがスコア配分の4分の1を占める重要評価項目です。実際に多くの受験者が失点しやすい“5大ミス”とは以下の通りです。

三単現のsの付け忘れ

時制の混在(過去形と現在完了の混在)

冠詞 a / the の誤用

複数形-単数形の不一致

接続詞の重複(Because〜, so〜など)

これらのミスは、単なる「文法的な誤り」にとどまらず、論理的な文章構成の妨げにもなります。つまり、文法とはライティングの「補助線」であり、意見や主張を読み手に明確に伝えるための論理の土台ともいえるのです。

英語塾キャタルでは、こうした文法ミスを回避するために、ルールの理解よりも音読による「型の暗記」を優先しています。たとえば三単現の文法を教える場合でも、「主語がHeやSheのときには動詞にsがつく」という理屈をいきなり説明するのではなく、

He likes music.
She plays the piano.

といった文を何度も音読して口に出し、定型ごと暗記させる手法を取り入れています。音のリズムとパターンで覚えることにより、文法ルールがあとから自然に理解できるという“段階暗記”が、バイリンガル式の効率的な学習メソッドです。

ネイティブではない私たちが英語を正確に書けるようになるためには、まず耳で文のリズムを覚えることが極めて効果的です。文法学習書を読むだけでなく、「cow’s milk, cow’s milk…」と繰り返し音読して体にしみこませることが、英検2級ライティングでミスを防ぎ、高得点を取るための近道となります。

5.言い換え力=減点回避×加点獲得

英検2級ライティングで高得点を犯す上で、キーになるのが言い換え力です。同じ単語の使い回しや、表現の重複は減点の原因になるため、これを避けるためにも、同義語や近義表現を自由に使い切れるのは大きな役割を果たします。

例えば、goodを”beneficial”や”significant”、”advantageous”、また”positive”などに置き換えられれば、その表現の差義を理解した上で使い切る認識力も評価され、結果として表現力は加点を期待できます。

6.ストーリーブック多読のすすめ

文字だけでなく、物語のシーンを通して、意識と情感を同時に繋げる「ストーリーブックの多読」は、記憶の持続性に優れた効果を持ちます。

これによって、
○表現や単語をネットワーク構造で記憶
○要約問題でのメッセージ分析速度がどんどん上昇
○この読書がエッセイのネタライブラリーにもなる
という、ライティング力向上の解像をさらに強化します。

特にレベル相対でLexile 800前後の《Green Apple》や《Black Cat》のシリーズは、読みやすさと課題適合性に優れ、耐性あるレビュートとしても高く評価されています。

これらを用いて、
1.読聴(耳読)
2.要約(55語)
3.口頭再語
の3ステップを週に3回繰り込むことで、平均的2ヶ月でスラスラと5分で文章を体系化しながら要約に落ととし込む力を育められます。

8.試験本番!時間配分シミュレーション

英検2級の一次試験において、筆記セクション(リーディング+ライティング)は全体で85分です。この時間の中で「読み、考え、書く」すべての作業をこなさなければならないため、戦略的な時間配分が合否を左右します。

セクション
リーディング(大問1〜3):44分
ライティング① 100語エッセイ:20分
ライティング② 55語要約:15分
見直し:1分

※エッセイ→要約の順で書くと、本文が頭に残っているうちに要約へ移行でき作業効率が高まります。

9.よくある質問 Q&A

Q1:語数が足りないときはどうしたら良いでしょうか?

ライティングでは、語数の下限を満たしていない場合、減点の対象となる可能性があります。もし指定された語数(エッセイで80〜100語、要約で45〜55語)に届かないと感じたら、Bodyパートに具体例や統計データを加えることが有効です。

“According to a 2023 survey, over 60% of high-school students said that …”

Q2:個人的な経験をライティングに書いても良いのでしょうか?

ライティング試験においては、公的なデータや客観的な一般論に基づく主張の方が、説得力のある文章として高評価を得やすい傾向があります。

公的データ > 一般的な知識や事実 > 個人的経験

そのため、個人的な体験談は、語数に余裕があるときの補足や例示として使用するのが理想です。本論の根拠を支える材料として効果的に使えば、文章に親しみと説得力を加える要素になりますが、メインの論拠には避けた方が無難です。

まとめ:合格ではなく“満点”を目指す英検2級ライティング対策

英検2級ライティングは、「100語エッセイ+55語要約」というシンプルなフォーマットでありながら、論理構成・語彙の選択・文法の正確さ・パラフレーズ能力といった総合力が問われるハイレベルな試験です。

4つの鍵
・4パラグラフのハンバーガー構成で論理骨格を明確化
・要約は55語・3文テンプレートに沿って情報を圧縮
・英英辞典&Thesaurusで語彙をネットワークとして深める
・多読×音声×要約の反復で本物の表現力へと昇華させる

英語塾キャタルではAI×人によるハイブリッド添削ツール「Rewrites」を活用することで、文法ミスや語彙の冗長性をAIが即座に検出→海外大生コーチが24時間以内にロジカルなフィードバックを返却します。

このようなトレーニングを8週間継続することで、CSEスコア750点超を達成するキャタル生が多数誕生しています。

英検2級ライティング対策は、単なる試験対策にとどまらず、大学受験・海外留学・ビジネスシーンで求められる自己表現力の土台となる、一生モノのスキルです。今こそ、“合格のその先”を目指すライティング学習を始めましょう。

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