<学校の概要>
富士見丘中学校高等学校(以下、「同校」という)は東京都渋谷区にあり、京王線の笹塚駅から徒歩5分の場所である。 昭和15年に創立され、中高一貫教育を行う女子高である。 「国際性豊かな若き淑女の育成」を教育目標としていて、2015年にスーパーグローバルハイスクールに指定された。帰国生入試や海外特別入試もあり、高校1年次に英語特別選抜クラスを設置している。
<基本情報>
★スーパーグローバルハイスクール(SGH)
★SGH研究構想名:サステイナビリティから創造するグローバル社会
学校属性:私立・普通科 中学・高校
校訓:
系列校:
教育体制:中高一貫校(併設型)
生徒数:高校348名(2014年9月)
共学/別学:別学
学期:2学期制
学費:96万円(高校1年、2015年度)
学生/教員比:
帰国子女の受入:有
国内大学進学実績:法政大学、成蹊大学、立教大学、東京女子大学、専修大学(2015年)
海外大学進学実績:ロンドン大学キングスカレッジ、クイーンズランド大学
<学校の特徴>
英語の授業は少人数で実施し、2015年からSGHとなった
英語の授業は少人数で実施し、高校生は習熟度別授業も取り入れている。高校1年生が終わるときに、ネイティブがゆっくり話す英語を生徒がほぼ理解できるレベルに達することを目指している。 中学・高校ともに帰国生入試を行っていて、2015年の海外特別入試は、ニューヨーク、シンガポール、ロンドン、香港でも実施された。 2015年にスーパーグローバルハイスクールとなり、慶應義塾大学、シンガポール大学、上智大学と連携する。サステイナビリティの基礎を1年次の必須授業とし、2年次以降は演習を行う。SGHのプログラムを通して、ディスカッション、プレゼンテーション、レポート作成法など、英語で情報発信する力をつける。
目的が明確で、入試対策もできるカリキュラム
中学1・2年は、教科書で学習する授業(週4回)、DVDなどを活用する授業(週2時間)、ネイティブによる授業(週1時間)を受講する。中学3年生は、さらにレベルに合った本を多読する授業も受講する。 他に、インターネットを使うe-learningで2000語のボキャブラリを習得し、定期的な英単語試験を実施する。 高校1年生は教科書で学ぶ授業に加え、速読スキルを身につける授業を受ける。英語特別選抜クラスは、日本人教師による授業が他のクラスより1時間多い。そして、週3時間ネイティブによる授業を受け、ショートホームルームにもネイティブが参加する。 高校2年生以降は選択科目で、入試対策の文法、長文、単語の演習などを行うことができるほか、海外留学に向けて英語で行われる授業も実施される。
TOEIC対策が可能であり、朝、7時限、土曜日に英語を学習できる
中学3年生と高校1年生の全員がTOEIC Bridgeを受験するので、eラーニングの家庭学習をする。高校1年生でTOEIC Bridge演習の授業を選択でき、高校2年生でTOEIC対策の授業を選択できる。 朝7時40分~8時10分まで自由参加の補講を実施し、教員がアドバイスを行っている。この時間に図書館と自習室を利用でき、eラーニングも進められる。 7時限に自由参加の補講が多数あり、疑問点を質問することもできる。 また、土曜日は6時限まで特別講座があり、英語の文法や文型などを含む5教科の講座から選択できる。夏季休暇中も各学年を対象とする特別講座がほぼ6時限まで開講され、英検準2級対策や英文読解などがある。
ロンドン大学キングスカレッジとクイーンズランド大学への指定校推薦
2014年度卒業生123人の合格数は、法政大学6、成蹊大学6、立教大学6、東京女子大学5、専修大学5などである。 同校は2014年度に、125大学から594名の指定校推薦枠を受け、たとえば、武蔵野大学、工学院大学、成蹊大学、東京都市大学、日本大学、日本女子大学などである。 ロンドン大学キングスカレッジとクイーンズランド大学へも指定校推薦があり、2014年度の推薦人数は、順に7名と3名であった。 両大学の指定校推薦に応募する資格はIELTSとTOEFLのスコアであるため、そのトレーニングをする授業が高校の各年度に設置されている。そして、海外大学へ進学することが決まった生徒に対して、ギャップタームに英語の特別授業が実施する。
修学旅行で海外に行き、姉妹校へ留学する機会もある
中学3年生はオーストラリアへ修学旅行に行き、高校2年生はアメリカへ修学旅行に行く。国際交流については、イギリス、アメリカ、オーストラリアの姉妹校に加え、アラブ首長国連邦のUAE大学と交流している。 高校1年生は、姉妹校であるSanta Sabina College(シドニー)、Westonbirt School(イギリス・テッドベリー)、St.Edward’s School(イギリス・チェルトナム)、Rolling Hills Preparatory School(アメリカ・ローリングヒルズ)に3ヶ月留学する機会がある。また、高校2年生は、姉妹校であるAlverno High School(アメリカ・バザデナ)に留学する機会がある。TOEIC Bridgeのスコアが150を超えている生徒がこれらの留学の対象になる。
まとめ
英語の授業は少人数で、単語・文法から、入試対策やTOEIC対策までを行うことができ、海外大学への進学希望者向けの授業もある。補講が多く開講され、英語学習にeラーニングを取り入れている。 高校1年次に英語特別選抜クラスがあり、ネイティブの英語に触れる機会が多い。また、姉妹校へ留学の機会があり、海外大学への指定校推薦がある。