留学費用が1/10に!?海外大学進学を叶える「提携校留学制度」とは

留学費用が1/10に!?海外大学進学を叶える「提携校留学制度」とは

「海外の大学に行かせたいけれど、学費が高すぎて現実的じゃない……」

そんな悩みを持つ保護者の皆さまや進学を控えた高校生にぜひ知ってほしいのが「提携校留学制度」です。この制度を活用すれば、日本の大学に通いながら、海外名門校に年間100万円程度で留学が可能になるんです。

海外大学への進学で最も高い壁は「約5000万円の学費」

海外大学への進学を検討する際に、最も大きな壁となるのが学費です。たとえばアメリカの名門大学「アイビーリーグ」に進学する場合、授業料は年間約6万4700ドル。為替レートを1ドル=150円で換算すると、約970万円になります。  

さらに、寮費や食費などで約2万ドル(約300万円)かかるため、年間の総費用は約1300万円。これを4年間続けると、トータルでおよそ5000万円という莫大な費用が必要になります。これほど高額な費用がかかるため、多くの保護者が「留学させたいけど現実的には難しい」と感じています。しかし、今こそ海外での経験が必要とされている時代です。国際的な視野や現地の空気を肌で感じることは、今後のキャリアにとって大きな価値があります。

1/10の学費で海外大学に行ける「提携校留学制度」とは?

実は、日本国内の大学に在籍しながら、その大学の学費だけで海外の提携大学に留学できる制度が存在します。それが「提携校留学制度(交換留学制度)」です。  

この制度を利用すれば、たとえば日本の大学の学費が年間100万円であれば、それだけでアメリカの名門大学にも留学可能になります。現地の学費(約970万円)と比べて、約1/10の費用で済むという、非常にコストパフォーマンスの高い制度です。

早稲田・慶應などのトップ大学では提携校も豊富

この制度が最も充実している大学の代表が早稲田大学です。早稲田は約600校、慶應義塾大学は約400校もの海外提携校を持っています。  

たとえば、以下のような大学が提携先に含まれます。

  • イェール大学(Yale University)
  • ペンシルベニア大学(University of Pennsylvania)
  • ブラウン大学(Brown University)
  • ダートマス大学(Dartmouth College)

これらの大学は、いずれもアメリカの名門・アイビーリーグの一角です。

早稲田大学では年間約8000人、慶應義塾大学でも約5000人が留学しており、その多くがこの制度を活用しています。

提携先が多い大学を選ぶのが留学成功の鍵

近年では、大学選びの際に「どんな海外大学と提携しているか」を重視する受験生も増えています。特に、英語力が高い帰国子女を中心に、提携校の充実度=将来の選択肢の広さと捉える動きが強まっています。

たとえば、以下のような大学も提携校を多数保有しています。

  • 立命館大学・立命館アジア太平洋大学(APU)
  • 上智大学
  • 立教大学  

これらの大学は「スーパーグローバル大学」に採択されています。

国立大学では、筑波大学、東京大学、京都大学なども強力な提携ネットワークを持っています。

単位認定制度を活用すれば留年の心配もなし

提携校留学制度のもうひとつの大きなメリットは、「留学中に取得した単位が認められる」点です。つまり、留年せずに留学できるケースがほとんどということ。「子どもに海外での学びを経験させたいけれど、費用面が心配……」という保護者にとっても、非常に現実的な選択肢になります。

留学枠を勝ち取るためには英語力が不可欠

では、これらの留学枠をどうやって勝ち取るのでしょうか?  

カギとなるのは「TOEFL」や「IELTS」など、海外でも通用する4技能英語試験のスコアです。

たとえば、慶應の提携先であるブラウン大学やダートマス大学では、TOEFL100点以上が明確に求められています。  

大学入学までにTOEFL90点以上を取っておけば、選考に十分通用するレベルです。さらにこのスコアがあれば、国内大学の受験でも非常に有利になります。

「受験のため」ではなく「将来のため」の英語学習が未来のキャリアを拓く

英語は「大学受験のために勉強する」のではなく、「大学に入ったその先を見据えて勉強する」時代です。高校生のうちからグローバルな目標を持ち、計画的に準備を進めておくことで、将来の選択肢は大きく広がります。

親世代とは異なり、現在の日本は国際的な競争力が相対的に低下しています。もはや「国内のトップ大学に入るだけ」でキャリアが保証される時代ではありません。  

1年間だけでもいいから、海外の大学に留学し、現地で好成績を収める。そこからMBAやロースクール、メディカルスクールに進む道もあります。社会人になってからでも、会社の補助や奨学金制度を活用すれば留学は可能です。

学部時代の経験が将来の大学院進学にも有利に

学部時代に海外の大学で良い成績を修めておけば、将来、大学院留学の際にも大きなアドバンテージになります。これは、社会人になってから留学を経験した私自身の実感としても確信を持ってお伝えできます。

金額で諦めず、制度を賢く活用して海外へ飛び出そう

日本の相対的国力が下がっている今だからこそ、こうした制度をフル活用し、海外に飛び出していくことが重要です。

「費用が高いから無理」と諦める前に、ぜひ「提携校留学制度」という選択肢を検討してみてください。それはお子さんの未来の可能性を大きく広げる一歩になります。まずは情報収集からでも大丈夫。選択肢を知れば、未来はきっともっと広がります。

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