慶應義塾ニューヨーク学院 ラルフ・タウンゼント新学院長の経歴と、今後予想される変化

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慶應義塾ニューヨーク学院(以下慶應NY学院)は、2019年8月1日付けで、新しい学院長の就任を発表しました。新学院長の経歴や、今後予想される変化について、詳しく見ていきましょう。

以下、慶應NY校ウェブサイトからの引用です。

慶應義塾ニューヨーク学院(以下ニューヨーク学院:米国ニューヨーク州パーチェス)理事会はこのたび、2019年8月1日付けで、英国名門パブリックスクールの元校長である、ラルフ・タウンゼント博士を、学院長としてお迎えすることを決定しました。タウンゼント新学院長のご就任に合わせ、ニューヨーク学院は、バイリンガル・バイカルチュラル教育を柱とする伝統を守りながら、欧米一流校をモデルに世界標準に適合した学校へと進化させる取り組みを進めて参ります。これにともなって、(1)入学時点における日本語能力を重視しない入試の施行、(2)ボーディングスクールの理想に立ち返った寮・教室一体型の教育の実現、(3)一流教育人材の雇用による教育レベルアップ、(4)相応の学費水準への改定、などが予想されます。

 

数々の名門校の学院長を歴任

ラルフ・タウンゼント博士(以下タウンゼント学院長)はオーストラリア生まれ、1985年から4年間、ウイリアム王子も卒業したイギリスの名門校イートン・カレッジで教鞭に立ち、1989年に、世界のエリート養成校のひとつであるオーストラリアのシドニー・グラマー・スクールの学院長に就任。10年後、イギリスに戻りオウンドル・カレッジの学院長、2005年~2016年はウィンチェスター・カレッジの学院長として活躍されました。
これらはいずれも伝統的なボーディングスクール(寮制学校)の名門で、政治家や経済学者など世界でも名高い卒業生を輩出しており、学力はもちろん規律が厳しいことでも知られています。

 

今後予想される変化

引用文の中に「欧米一流校をモデルに世界標準に適合した学校へと進化させる取り組みを進めて参ります」とあります。これは、名門校で学院長を歴任してきたタウンゼント氏を迎えることにより、それらの学校の教育方針や理論、手法を慶應NY学院に取り入れて、慶應NY学院のみならず慶應義塾全体の力を世界レベルへ向上させることを目指しているのがわかります。

では、タウンゼント学院長就任により、今後どのような変化が予想されるか、引用文の中の(1)から(4)についてそれぞれ見ていきましょう。

入学時点における日本語能力を重視しない入試の施行

世界水準を意識して、今後はさらに「より英語ネイティブな人」「英語に強い人」を求める傾向が予想されます。これには、海外の日本人学校や現地校に通う日本人や、日本のインターナショナルスクールに通う学生からも進学先として認知されたいという狙いがあります。彼らのような「日本語と英語では英語の方が得意」という日本人にとって、現状の入試の国語は難易度が高く障壁になっています。そのハードルを下げることによって、海外の日本人学生たちが入りやすくなるだけでなく、アジアや欧米の生徒も受け入れやすくなります。また、英語ネイティブの学生が増えることによって、卒業後の進学先が慶応義塾大学だけでなく海外の大学へと拡大されることが期待できます。

ボーディングスクールの理想に立ち返った寮・教室一体型の教育の実現

イギリスのボーディングスクールには「ハウス」というシステムがあります。これは、学年や先生・生徒に関わらず、学校にいる全員を縦割りの「ハウス」というグループに分け、勉強だけでなく寮での食事など学校生活全体をこのハウス単位で行います。ハウス対抗のスポーツ大会や学力コンテストも開催されます。
上級生は下級生に勉強や生活の規律を教えたり、先生や職員も一緒になって協力しあい自分のハウスのために貢献します。イギリスではこのハウスへの帰属意識が大変高く、自分のハウスに愛情と誇りを持って生活し、卒業後も同じハウスだった人とのつながりは強いです。

このシステムを慶應NY学院にも取り入れ、協調性や責任感を養います。

さらに寮の中でも夜のスタディホールでの勉強時間を増やして学力の向上を目指すことが考えられます。

一流教育人材の雇用による教育レベルアップ

前述のハウスシステムを実現させるためには、寮で生活を共にする先生や職員が必要になります。寮での学習時間に、質問ができたり勉強を教えてもらえる先生がそばにいてくれることは、生徒全体の学力アップや学習意欲の向上につながります。
また、大学進学カウンセラーや大学進学のための教師を雇用し、対応環境を整える狙いもあります。

相応の学費水準への改定

アメリカの学校はインフレ率に伴って、毎年少しずつ学費が上がっているのが普通です。しかし、慶應NY学院は今まで一度も学費が上がったことがありません。
先生や職員を充実させるためには、当然、相応の予算が必要となります。今後は他の現地校と同じように、学費がゆるやかに上昇していくことが考えられます。
今回発表になった2020年度の価格改定では、授業料で900ドル、寮費で300ドル、通学費で50ドル、施設費で100ドルの値上げとなり、合計で1350ドル(約15万円)ですのでそれほど大きな額にはなりませんでした。

 

さらなる学業の強化

上記の発表から、タウンゼント新学院長の就任にあたり、これまで歴任してきた世界の名門校のように、さらなる学業の教科と規律の厳しさを、慶應NY学院にも取り入れていこうという意思が感じられます。現在の慶應NY学院は、日本から来た「日本語が母国語の学生」が7~8割を占めています。今後は英語ネイティブの学生の割合を増やしつつ、日本語が母国語の学生にもさらに高い英語力を求めていくでしょう。また、アメリカの大学に進学が可能なTOEFL100点レベルを慶應NY学院在学中に獲得できるように、カリキュラムが変わっていくことが予想されます。

 

夜や土曜日の有効活用で授業数を増加

実際に、次年度より段階的にプログラムが改革されていく予定です。
①月~金曜日まで、各40分9時限制の新時間割を導入、特に英語を話すことに力を入れる
②体育・家庭科は平日の放課後に、美術・音楽・演劇は土曜日の午前に実施
③日曜日に学院長による朝礼を実施
④学年混成のグループ分けを実施、教員がついて学力やマナーを指導
⑤寮では夜のスタディホールでの学習に教員が付いて勉強を助ける

アメリカの現地校にあって慶應NY学院にないシステムとして、AP(アドバンスド・プレイスメント)があります。これは、各科目で大学1年生レベルの高度な内容を学習するカリキュラムで、履修するとGPA(成績評価値)は高くなり、大学進学にはとても有利です。学校としても、APのある科目をたくさん持っていると、よりレベルの高い学校として評価されます。今後、このようなシステムは慶應NY学院でも取り入れられていくでしょう。

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