今回は、慶應義塾ニューヨーク学院の入学試験に3度挑戦し、見事合格した生徒にインタビューしました。受験勉強期間の葛藤や、勉強法の変化に注目です!
目次
自己紹介 : IBクラスからインターナショナルスクールへ
現在、中学3年生です。キャタルは、中学2年生の2月から約1年半通いました。入塾当時は、IB(※)クラスのある私立中学校に通っていました。私は吹奏楽部に所属し、部活動の練習に励んでいました。学校の敷地は広く、国際的で、海外研修を通じて実際に異文化交流をできることが魅力的でした。
慶應義塾ニューヨーク学院への出願書類を提出するにあたって、更に英語力を高めるにはインターナショナルスクールへ行き、環境を変えることが力になると思いました。短い間でしたが合格を勝ち取るために私立中学校からインターナショナルスクールへ転校を決めました。
そのため、中学3年生からは、インターナショナルスクールに転校しました。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オンライン授業となり、一度も登校することができなかったものの、画面越しでのネィティブの先生方の授業、授業中の英語でのディスカッションなどを通じて、英会話力を高めることができました。
※IB (International Baccalaureate) …世界を舞台に活躍できる人材を育成するために、世界に知られた組織、国際バカロレア機構(IBO) が提供する国際的な教育プログラムのこと。
両親から与えられた選択
中学2年生の頃、父親の転勤が決まり、アメリカの学校に転校することになりました。アメリカにある現地校、あるいは慶應義塾出身である父親から勧められた慶應義塾ニューヨーク学院のいずれかの学校への進学を選択することになりました。そんな時、夏休みに慶應義塾ニューヨーク学院を訪れ、広大な敷地に圧倒され、「絶対にここに入りたい」と思うようになりました。
乗り越えられない数学の壁「基礎を固める」
小学校の頃から数学に苦手意識があり、更にはIBの学校に入ってからは日本の数学とはカリキュラムが違うためニューヨーク学院の数学を受けるに当たってはかなり自分の中ではハードルが高いものがありました。
実際にキャタルに入塾した後も、数学から逃げ出していました。そこで、自分に合う勉強方法を見つけようと考えました。先生方と話して、私に足りないことは「基礎」と気付いてから、計算問題などの基礎を固めることを意識しました。
私は、教科書で学習することは苦手でした。そんな私のために、キャタルの先生が、私の苦手分野の問題を1枚の紙に落とし込んだものを作成してくださり、それによって学習が捗りました。
3回の受験、勉強法の変化
慶應義塾ニューヨーク学院の受験対策でも、中学受験対策のように、型に当てはめて問題を解いていましたが、その勉強法は通用しませんでした。そこで、3回の受験では、英語、数学それぞれ勉強法を変えました。
1回目の受験:中学2年(9月〜12月)・秋AO入試
最初の受験も、当時は真剣に取り組んだつもりでしたが、今振り返ってみると非常に甘かったと感じています。一次試験は通過したのですが、二次試験で不合格をもらった時は、やっぱり慶應義塾に入学するのは難しいのだなと思いました。英語は、英作文を時間内に終わらせることを意識しました。数学は、解く問題の量にこだわらず、量より質を意識しました。
2回目の受験:中学2年(3月)・一般入試
一般入試は、AO入試より、難易度が高い試験だったので、数学の点数を取ることが大事だと思いました。数学の勉強は、自分ができる問題を増やし、模擬試験をたくさん解きました。自分は、基礎がないため応用問題を解くことができないのだと気付き、計算問題などの基礎を完璧に解けるようにしました。英語の勉強では、英文法を覚えることを心がけ、英作文でも文法のミスを減らしました。
ですが、全力で挑んだ一般試験も結果は不合格で、とても悔しかったです。次の春AOに全てをかけようと思いました。
3回目の受験:中学3年(4月〜7月)・春AO入試
英語の勉強は、英作文のリライトを毎回しっかり、一つ一つの英作文の完成度を上げることを意識しました。数学は、自分が確実にできる問題を増やすために、同じ問題の演習を何度も繰り返しました。
受験当日、秋AOと一般入試の際には、とにかく緊張し、面接やテスト中に手が震えてしまいましたが、3度目の受験の春AOの際には緊張せず、堂々と取り組むことができ、テストも面接もとても楽しかったです。春AO二次試験で合格をいただいた時は、嬉しくて家族とともに泣いてしまいました。
英語、数学、実力の変化
約一年半の受験勉強期間を振り返ると、自分の英作文の質が変化したなと思います。初めは、同じ表現や単語を何回も使用していましたが、類義語や英作文ならではの言い回しを覚えることで、質を上げていきました。また、学校で学んだ英文法を英作文に取り入れることで、単語の使い方を学んでいきました。
数学は、受験勉強を始める前と比較できないほど、できるようになったと思います。それは、キャタルで出会った先生のおかげです。先生の存在は、生徒からするととても大きいと思います。一度先生を嫌いに思ってしまうと、勉強も嫌いになり、やりたくないと感じてしまうきっかけになります。私はキャタルで自分にあった教え方をしてくれる先生に出会い、先生と一緒に受験勉強を頑張ると決めました。自分の苦手な単元、そして計算過程で間違っている箇所を指摘してくださるなど、細かく指導してくださいました。また、数学に苦手意識が強い私に寄り添い、指導してくださったので、とてもやる気になりました。
AO入試一次試験通過において大切なこと
明確な夢やビジョンを持っていること、学校での実績や成績、検定などの資格だと思います。自分は、英検を持っていませんでしたが、所属していた吹奏楽部で、二度、東京都の大会で入賞することができました。
また、委員会やグループリーダーなど、リーダーという役職についていました。そのような学校での活動も重要だと思います。
検定や奉仕活動、自分が自信を持てることや主張できることを増やすことが大切で、これがAO入試の第一関門を通過するための武器だと思っています。
また回を重ねる度に受験勉強の比重が高くなり学校の勉強やテストが落ちてきてしまうことがありますが、そこだけはとても意識しました。
まずは一次試験が受からなければ試験さえも受けれないからです。
ビジョン講座で「自己理解」を深める
長期休み期間(夏休みや冬休み)のキャタルの講座は、英語、数学、ビジョンという順番で1日のスケジュールが組まれています。先ほど言ったように、私は数学が大の苦手なので、数学で心が折れた後に、ビジョン講座でいつも励まされていました。
初めは、簡単なゲームをして、アイスブレイクをします。すごく楽しく、面白く、先生のテンションが高いため、楽しみながら学習できます。
ビジョン講座でやる内容は、簡単にいうと、「自己理解」です。様々なトピックや、ディスカッションを通じて、自己分析をし、自己理解を深めていきます。自分自身についての理解を深めることで、願書作成や面接にとても役立ちました。そのため、自信を持って試験を受けることができました。
これからの受験生に向けて
「とにかく、ポジティブに勉強すること」を気をつけていました。
ネガティブな自分になった時は同じ目標に向かって戦う仲間と一緒に励ましあえました。キャタルでは、同じように慶應義塾ニューヨーク学院を目指している仲間と出会うことができます。
そしてどんな時も心から寄り沿って最後まで自分を信じて励ましてくれた先生方もかけがえのない存在でした。
「何のためにニューヨーク学院に行きたいの?」
と常に自分自身に問いかけながら、とにかくがむしゃらに試験と向き合った1年半は私の人生においてかけがえのない時間となったと思います。
最後はもちろん自分の自己実現のための受験でしたが、でももしかすると自分を応援してくれた林先生を始め五木田先生、先生方、自分を応援してくれた全ての人のために必ず最後は決める!という強い気持ちが更に私の強いエネルギーになったのかもしれません。
試験の後やり切ったという気持ちで試験会場を後にしたあの爽快感は今でも忘れません。
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