慶応ニューヨーク学院の入学願書エッセイの傾向と対策を徹底解説!

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慶應義塾ニューヨーク学院(以下:慶応ニューヨーク校)のAO入試では、一次試験と二次試験があります。
一次試験はいわゆる「書類審査」で、

  1. 成績表
  2. 英語資格や活動の記録(部活や習い事など)
  3. 願書エッセイ

で審査されます。

 

一次試験に合格すると、筆記プラス面接の二次試験に進むことができます。一次試験に落ちると、学力も見てもらえず、面接で話してもらうこともできません。いわば一次試験合格は「あなたに会ってみたいです。話してみたいです。学校まで試験を受けに一度来てください」という慶応ニューヨークからのメッセージなんです。一次試験に合格してこそ、それまで努力してきた勉強の成果や、慶応ニューヨーク校への想い(志望理由)なども相手に伝えることができます。

 

つまり、慶応ニューヨーク校に「会いたい」と思ってもらうために、一次試験があります。会いたいと思ってもらうために、最低限の学力を成績表で見たり、活動的なのかどうかを活動記録で見たりしています。

その中でも重要なのが「願書エッセイ」です。慶応ニューヨーク校は願書エッセイで「あなたは誰か」「なぜ志望したのか」を確認しています。

 

①あなたは誰なのか

成績表や活動記録だけだと、受験生(以下「あなた」)一人一人がどういう人なのかを完全に知ることは難しいです。成績表であなたの頭の良さはわかり、活動記録であなたが何をして来たのかはわかります。しかしこれらだけだと、あなたが何を考えているのか、何が好きなのか、何を大事に思っているのかがわかりません。願書ではそういった「あなたは誰なのか」について、慶応ニューヨーク校が知ることのできる貴重な機会なのです。

実際に問題例を見てみましょう。2019年度秋AO入試の願書エッセイのお題は、「あなたが世界に誇れると思っている文化を紹介してください」というものでした。

文化と聞くと、あなたがいかに日本文化に詳しいかという知識が問われているように感じられるかもしれません。しかし、「慶応ニューヨーク校は日本文化についてあまり知らないため、受験生から教わりたいです」という訳ではありません。慶応ニューヨーク校にも日本人の先生が多数在籍し、日本文化を発信する活動の歴史もあります。慶応ニューヨーク校が文化に関する知識を持っていない訳ではなく、あなたの知識の量を聞いている訳でもありません。

慶応ニューヨーク校はこの出題を通して、「あなたは誰なのか」を知りたいのです。あなたはどういう文化を好んで来たのか。何か文化にコミット(参加・貢献)してきたのか。ある文化を知り、好きになるようになったあなたの体験も聞きたいのです。慶応ニューヨーク校は「文化」について語るあなたの話を通して、「あなた」を知ろうとしています。

だからこの出題は、調べ学習して(例えば日本の伝統芸能について調べるというような)その知識を並べ耐えてる「レポート」ではなく、あなたが何か文化にコミットしてきたストーリーを書く「物語」になるはずなのです。

そのためにあなたは、自分に向き合うことになります。これまで生きてきて、何に時間を使ってきたのか。その時間から何を学んできたのか。何を好んできたのか。なぜそれを好きになったのか。

だからこの出題の問い合わせ先は、インターネットでもなく、本でもなく、他ならぬ「自分」なのです。このように、願書エッセイを書くために必要なのは、「自分を知る知識」なのです。

 

②なぜ志望したのか

これも定番の質問です。先ほど紹介した2019年度秋AO入試においては、文化の紹介と共に、「志望理由を合わせて述べなさい」と要求されています。どんな形であれ、志望理由を述べることになります。

ここでよく挙げられる理由は、「バイリンガル・バイカルチャーになりたいから」です。もちろんそうでしょう。日本語だけなら国内にいればいいし、英語だけやりたければ現地校に行けばいいのですから。

ということは、「バイリンガル・バイカルチャーになりたい」は、志望生がみんな言うことなのです。だから慶応ニューヨーク校は、同じような志望理由が書いてあるエッセイを延々と読むことになります。

つまり、「バイリンガル・バイカルチャーになりたい」だけだと、それは「あなた」だけの、あなた固有の志望理由にはなりません。なぜバイリンガルになりたいと思ったのか、どのような体験がそうさせたのかという「志望理由にいたる過去」と、バイリンガルになって何を成したいのか、それが夢にどうつながるのかという「志望理由の先の未来」について、深めて書かれていなければなりません。

 

良い願書エッセイの人が受かる理由

願書エッセイを書くのは、簡単なことではありません。自分とは何者なのか、どう生きたいのかが問われるからです。受験生の多くは、これまで使ったことのない頭を使い、願書エッセイに立ち向かっていかなければなりません。

このように、願書エッセイは大変高度な作業が要求されるため、「良い願書エッセイ」はそう簡単には書けません。つまり、「良い願書エッセイ」が書ければ、合格に一歩近くことになります。読み手を感動させる願書エッセイというのがあるからです。

ただし、願書エッセイの内容が良く、慶応ニューヨーク校がそれを読んで感動するから受かる、という訳ではない気もします。

願書エッセイで自分ならではの「志望理由にいたる過去と未来」を良く整理して書けた人は、それだけ「自分は絶対に慶応ニューヨーク校に行きたい」と確信が深まるようになっています。合格したいと思う強さが、受験勉強に取り組む強さにそのまま繋がっています。願書エッセイを書くことは、何よりも受験生、あなた自身のためにもなるのです。

キャタルでは、受験生の過去と未来を探る独自のカリキュラムを開発。他社とは一味違う願書エッセイ作成をお約束します。


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