英検は何歳から挑戦したらいいの?小学生以上の受検をおすすめするワケ

英検-何歳

「英検は何歳から挑戦したらいいの?」

「小学生に上がる前に英検を取っておくと英語力が身につくのでは?」

「英検はなるべく早く取得した方がいいよね?」

特に小学生未満のお子さまを持つ保護者の方にとって、「英検を取得すべきかどうか」は悩ましいところですよね。

実は英語塾キャタルでは、早い時期に英検を受けることを推奨していません!英検のための学習方法では、「本物の英語力」が身につかないからです。

本記事では「英検を持っていたら何かと良いことがあるのでは?」とお考えの保護者の皆さまに向けて、英検を受けるなら小学生以上が良い理由と英検受検の考え方を解説します。

今一度、「何のために英検受検させたいのか」を考えながら読み進めてみてください!

記事のサマリー
  • 英検は小学生に上がる6歳からの受検がおすすめ
  • 英検の取得は「英語が話せる」証明にならない
  • 英検は中学・高校・大学受験で有利に働くことがある
  • 英検のための勉強では「本物の英語力」は身につかない
  • キャタルなら通常レッスンで英検に合格できる
  • 英検は実力判定や受験に活用するツールと考えよう!

【記事監修】

英語塾キャタル代表 三石 郷史

慶應義塾大学経済学部卒業後、メリルリンチ証券会社に入社。英語に苦労した経験を踏まえ「次世代の子どもたちにさせたくない」と思いが強まり、2002年に英語塾キャタルを創立。2018年、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院への留学を果たし、生徒たちに「海外滞在歴がなくても世界で挑戦できる」ことを自ら示す。2020年6月に卒業。独自のカリキュラムとシステムを構築し、海外で通用するアカデミックな英語力が身につくよう、子どもたちをサポートしている。
【著書】
英検®準1級ライティング合格メソッド はじめに読みたいライティング勉強法
英検®2級ライティング合格メソッド はじめに読みたいライティング勉強法

英検は何歳から挑戦すべき?6歳からがおすすめのワケ

英検に挑戦するなら、おすすめの年齢は6歳からです。理由は大きく分けて次の3つが挙げられます。

  • 英検の対象年齢が「小学生から」だから
  • 未就学児の発達段階に合っていないから
  • 「本物の英語力」の定着の妨げになるから

3つの理由を読むと「確かに未就学児に英検を受けさせるのは早すぎるかも!」と感じるはずです。

それぞれについて詳しく見ていきましょう!

英検の対象年齢が「小学生から」だから

英検を運営する公益財団法人日本英語検定協会は、公式サイトで下記のように明言しています。

“英検は、小学生から社会人まで幅広い方を対象とした、英語検定試験です。”

引用元:英検公式サイト「英検の特徴とメリット」

年々増える英検受検者数にともなって未就学児の受検も増えている一方、公式は小学生つまり6歳以上の受検を想定しています。

未就学児の発達段階に合っていないから

英検公式は、未就学児の受検を禁止していません。

それでも対象年齢を6歳以上としているのは「未就学児の発達段階に合っていない」ためだと考えられます。

いくら英語が得意な未就学児でも、英検の試験を最後まで受けられるかどうかは大きな課題です。

最低でも英検5級の試験時間である40分間座り続けられ、マークシートを塗りつぶせる筆圧を身につけている必要があります。

小学校受験をお考えのお子さまなら十分クリアしているレベルでしょうが、通常の未就学児の場合は難しい場合が多いでしょう。

英検公式サイトでは「英検デビューできるかな?チェックシート」が掲載されていますので、未就学児の受検をお考えの場合はチェックしてみてください。

なお、チェック項目は以下の通りです。

  • 保護者が近くにいなくても1人で試験を受けられる
  • 初めての場所でも落ち着いて試験を受けられる
  • 教室で静かに過ごせる
  • 試験中はおしゃべりをせず冷静に試験を受けられる
  • 試験が終わるまでじっと机に向かえる
  • 高校や大学の机やイスに座れる
  • 具合が悪い時やトイレに行きたい時に自分で申告できる
  • 試験監督の指示に従える
  • 問題冊子に書いてあることを理解できる
  • マークシートを塗りつぶせる、あるいは解答を記入できる

上記項目をクリアできず、試験中に他の受検者の迷惑となる場合は退場・失格となる可能性があります。

退場・失格となればお子さまが傷つき、英語へのモチベーションが下がる恐れがあるため、慎重に受検を決定しましょう。

「本物の英語力」が身につかないから

英検は、英語が話せない人でも英検のための勉強をすれば合格が可能です。

しかし、英検のための学習方法では「本物の英語力」は身につきません。

キャタルでは、将来海外で使えるレベルの英語を「本物の英語力」と考えてレッスンを行っています。

「本物の英語力」を身につけるためのプロセスは、英検のための勉強のそれとは大きく異なるのです。

キャタルが推奨する英検との付き合い方は、以下の資料で紹介していますのでぜひご一読ください!

英検との正しい付き合い方

英検で測れる「英語力」とは一言で「受験英語」

英検のための勉強で培われる英語力は、高校や大学受験で大いに発揮されます。保護者の皆さまはご経験されているので、よくおわかりでしょう。

「日本の学校の英語の授業を受けても、英語を話せるようにはならない」

「英検を取得しても英語を話せる証明にはならない」

ネイティブやバイリンガルのように英語をペラペラ話せることを目標とすると、学校の授業や英検のための学習はメインになりませんよね。

このように英検で培われる英語力は、ネイティブやバイリンガルの持つ英語力とは異なります。

一方で英検を通して身についた語彙や文法は無駄にならないため、「将来英語を話せなくてもいいから、受験に活用したい!」とお考えなら、英検の取得が必要です。

英検取得のメリットは「受験・留学に役立つ」こと

英検を取得しておくと、受験や留学で効果を発揮します。

中高生の場合、受験や留学を見据えて英検を受けるパターンも多いのではないでしょうか?

この場合中高生以上の英検受検で十分間に合うため、小学生以下の段階で無理に英検に挑戦する必要はないと考えられます。

特に留学で英検を活用する際は、出願先で英検の有効期限が定められていることがあります。

2年以内の取得級のみ有効とされる場合もあるため、注意が必要です。

英検で入試優遇が受けられる大学例

英検は、中学・高校・大学入試の優遇や単位認定としても活用されており、受験に役立ちます。

最低取得級国立私立
英検1級一橋大学法学部京都外国語大学国際貢献学部
英検準1級京都大学食品生物科学科上智大学外国語学部英語学科
英検2級北海道大学工学部環境社会工学科社会基盤学コース早稲田大学国際教養学部国際教養学科
英検準2級宇都宮大学国際学部久留米大学商学部商学科
英検で入試優遇が受けられる大学例

中高生で英検に挑戦する場合は、将来の進路も見据えて取得級の目標を定めましょう!

英検留学が可能な海外教育機関例

「英検留学」という言葉があるように、留学の際に英検が有利に働く海外教育機関があります。

オーストラリアアメリカ
New South Wales Government High Schools(ニューサウスウェールズ州の公立高校すべて)The Northwest School(ノースウエスト高校)
TAFE New South Wales(TAFEニューサウスウェールズ)Citrus College(シトラスカレッジ)
University of the Sunshine Coast(サンシャインコースト大学)Westcliff University(ウエストクリフ大学)
英検留学が可能な海外教育機関例

中高生で留学を考える場合は、英検の取得がおすすめです。

キャタルが英検のための勉強を推奨しないワケ

キャタルは「本物の英語力」を身につけるために、極力日本語を排除した英語環境を構築して学ぶことを推奨しています。

このため、日本語で書かれた問題を解くことや日本語訳を通して考えがちな英検のための学習は、おすすめしていません。

ただし英検への挑戦は、発達段階に応じて推奨しています。「英語を話せるようになるための学習を重ねた結果、英検に受かった!」という成功体験を積むことと実力測定を目的とするためです。

キャタルの通常レッスンを受けていれば、教科書で文法を学ばなくても海外で通用するスピーキング力とライティング力が身につきます。

英語を英語で学ぶことの意義について詳しく解説した資料がありますので、ぜひご一読ください!

英語を英語で学ぶ意義

英検のための勉強をしなくても受かる!英検合格体験記

英検のための勉強をしなくても、キャタルのレッスンを重ねているといつの間にか英検に受かっていた!

中学1年生の1月にキャタルに入会したS.Yさんは、入会後わずか1年間で英検4~準2級に合格しました。

「英語が話せたら楽しいし、かっこいい」という想いを持ってキャタルに入会し、1年間で「英語に近くなった」ことを実感。

入会後すぐに英検4級を受検したのち、わずか1年で準2級レベルに到達!

子どもの内に英語環境の中で学ぶことがいかに大切かを実感させられる合格事例です。

くわしくは、こちらの記事をご一読ください!

英検を受ける際のポイント

お子さまが英検を受ける際は、以下の3つのポイントに留意すると良いでしょう。

  • 実力判定のテストとして活用し、英検のための勉強をしない
  • 留学を考えるなら有効期限内で受検する
  • 受験に活用するなら中学生以降でも間に合う

一番大切なのは「なんのために英検を受けるか」という目的意識です。

この時、保護者は「子どもに押し付けていないか」や「英検取得が目的になっていないか」を立ち止まって考える必要があります。

未就学児の段階で「すごい!」と評価されるため、受検を無理強いする例もありますが、子さまにとって大きな負担となり、英語嫌いを誘発してしまうことも・・・。

お子さまの将来を見据えて、何を目的として英検を受けるのか今一度考えてみましょう!

実力判定のテストとして活用し英検のための勉強をしない

現在どれくらいの実力があるのか測るために、あえて英検のための勉強をせずに受検します。

完全に実力判定のテストとして活用すると、現在のレベルを確認しこれから必要な学習を明確にできます。

既に英語塾や英会話スクールに通っている場合におすすめの英検活用方法です。

留学を考えるなら有効期限内で受検する

高校や大学で留学を考えているなら、留学先が定める有効期限内での受検が必要です。

留学先によって規定が異なりますが、多くの場合英検の有効期限は「2年以内」とされています。

留学時期と照らし合わせて、有効期限内で受検するようにしましょう。

受験に活用するなら中学生以降でも間に合う

高校・大学受験に活用するなら、中学生になってからの英検挑戦でも十分間に合います。

ただし英検に合格するための素地は、早い段階から身につけておくことが大切です。

キャタルで身につけられる「本物の英語力」は、英検にも通用する英語の素地です。

英検受検は後回しでも良いですが、「本物の英語力」を身につけたいなら小学生の段階からしっかり英語環境で学びましょう。

英検受検は後からでもいい!「本物の英語力」を身につけるならキャタルへ

英検は、公式が提唱する対象年齢や発達段階を考慮すると6歳以上の受検がおすすめです。

小学生の内に英検に挑戦する場合、英検のための勉強に特化しすぎると「本物の英語力」は身につきません。

このためキャタルでは、英検取得を目的とするのではなく「本物の英語力」を身につける過程で実力測定のツールとして英検を活用することを推奨しています。

キャタルのレッスンでは、学校や総合塾のような教科書を使った指導や板書を行いません。

英語環境の中で自然と英語力が身につくように、成功体験を積み重ねていきます。

キャタルのレッスンをもっとくわしく知りたい!という場合は、ぜひ一度カウンセリングを受けてみてください。

お子さまの将来を見据えて「本物の英語力」を身につけるためにキャタルのバイリンガル教師が伴走します!