久留米大学附設中学校・高等学校_予備校いらずで難関大続々合格の理由とは

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久留米大学附設中学校・高等学校は、東京大学や地元の九州大学を筆頭に、国公立大学医学部にも毎年多くの合格者を輩出している、国内でも有数の進学校です。生徒の通塾率は約1割と低く、学校の勉強だけで難解大の合格を目指せるほどに手厚いフォローを施しています。生徒たちの自主性を重んじながら、国内でも屈指の高い進学実績をキープし続ける秘訣とは?その理由に迫ります。

久留米大学附設中学校・高等学校の概要

久留米大学附設中学校・高等学校は、福岡県久留米市野中町に位置する、私立の中高一貫校です。交通アクセスはJR久留米駅から歩いて約25分、西鉄久留米駅からは約15分ほどであり、 西鉄バスには「附設高校前」バス停があります。また、自宅通学困難な生徒に向けて男子限定の「扶桑学寮」という寄宿舎が設けられています。

1950年に設立された本校は、初代校長板垣政参、4代校長原巳冬両氏の定めた「国家社会に貢献しようとする、為他の気概をもった誠実・努力の人物の育成」という建学の精神を現代に引継いだ”全人教育”を基に、「豊かな人間性と優れた学力とをかね備えた、国際社会に貢献できる人材の育成」を教育方針としています。

生徒たちの進学意欲と学力、提供される教育のレベルは非常に高く、東京大学や、京都大学、慶応義塾大学、早稲田大学といった国内トップクラスの難関大学や、地元の九州大学医学部を筆頭に、国公立大学医学部にも毎年多くの合格者を輩出している、国内でも有数の進学校です。

2020年度の入学試験は中学と高校で1回ずつ実施され、募集定員はそれぞれ160名と40名でした。

久留米大学附設中学校・高等学校の基本情報

学校属性:私立 中学校・普通科高校
建学の精神:「国家社会に貢献しようとする、為他の気概をもった誠実・努力の人物の育成」
系列校:久留米大学
教育体制:中高一貫校(併設混合型)
共学/別学:男女共学
学期:3学期制
学費:89万5,750円(中学初年度、入学金・諸会費を含む)、92万8,730円(高校初年度、入学金諸会費を含む)
帰国子女の受入:特に帰国生向けの入試制度は設けられていない。
*インターナショナルスクール等の卒業生は義務教育を修了しているとみなされるかを別途確認する必要あり。
国内大学進学実績:東京大学、京都大学、九州大学、慶應義塾大学、早稲田大学など(2019年)

久留米大学附設中学校・高等学校の特徴

普段の授業を重視する密度の高いカリキュラム

本校の教育課程と授業内容は、これまでの進学校としての経験を活かした、ハイレベルかつハイテンポな中身の濃いものとなっています。中学1~2年で生徒と教師の間の信頼関係と、学校・自宅での学習パターンを構築し、そこから先はハイテンポな先取学習により、高校1年次のうちに高校卒業に必要な単位を全て取得することが目指されます。

高校2年次からは生徒たちの志望に応じて文系・理系に分けられた学級編成がとられ、大学入試に向けた実践的な教育が行われます。こうした1中学中高一貫校であるからこそ実践できる教育計画の結果が、本校の目覚ましい進学実績につながっています。

英語の授業時間も通常の学校よりも多く設けられおり、中学3年間では一貫して週6時間、高校では文系・理系を問わず、1年次週5時間、2年次週6時間、3年次週7時間もの授業が行われています。

APU国際交流プログラムで異文化理解の意義を学ぶ

中学2年の2学期には、「APU国際交流プログラム」として、留学生が学生の半数を占めるAPU(立命館アジア太平洋大学)を訪問する研修旅行が実施されます。交流プログラムでは、留学生リーダーとのさまざまなエクササイズやディスカッションといった活動を通して、異文化理解と語学習得の意義を学びます。

蔵書数8万冊以上の充実した図書館

西日本でも有数の85,000冊の蔵書数を誇る図書館には、高度な専門書や文芸書、医学書、外国語辞典などが充実しており、その中には洋書も含まれています。貴重な書籍が収蔵されているだけでなく、自主学習を行うためのスペースとしても最適な環境が整えられており、朝早くから夕方までたくさんの生徒たちが学んでいます。

盛んな文化部活動。ESS部は全国高校生英語ディベート大会に出場

授業時間の多い進学校でありながら、本校の部活動への取組みは活発で、特に高校文化部の活動実績には目を見張るものがあります。

ESS(English Speaking Society)部の活動に目を向けると、2015年に国連大学で行われた模擬国連大会に、203チームの中から選考された80チームの代表として出場し、バハマ大使として『国際開発と移民』をテーマに各国大使チームと、日本語と英語によるディスカッションを行ったほか、翌年2016年には全国高校生英語ディベート大会に参加しています。

学んだ英語力をもって議論を行い、自分の考えを発信、問題解決を目指すための高度な国際的な能力を身に着けることへの生徒たち自身の意欲の高さと、それに応えられるだけの本校の充実した指導体制がうかがえます。

志望大学に応じた「特別講座」で手厚いフォロー

本校の受験対策は非常に充実しており、高校3年生は通常の6時間目の授業が終わった後に志望校に応じた「特別講座」を受講することができます。特別講座は各大学の入試問題をもとにした演習授業であり、英語に関しては、理系を対象とした「標準英語」「基礎英語」といったものから、文系向けの「難関大英語」や、「東大英語」「九大英語」といった特定の大学志望者のために設けられている講座まで幅広く網羅しています。

特別講座の内容や年4回行われる校内模試は、各教科の教員が入試問題を分析、研究して作成されており、大手の予備校以上の精度であると自負しているといいます。

まとめ

久留米大学附設中学校・高等学校では、数多く集まる学習意欲の高い生徒たちの自主性を重んじながら、1人1人に対応して行われる濃密な指導の結果として国内でも屈指の高い進学実績をキープし続けています。

また、同校は進学校でありながら、教員による生徒への干渉が限りなく少ないのも特徴で、体育祭や文化祭といったイベントでは企画から準備、運営まで生徒主導で行われます。生徒たちは6年間の学校生活を通して、自発的に考え、行動し、目標を達成することの大切さを学び、他者とのバランスを保って協働できる、責任感のあるリーダーへと成長することができるでしょう。

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