福岡県立京都高等学校_京都大学と連携した海外研修や英語での交流が充実

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<学校の概要>

福岡県立京都高等学校(以下、「同校」という)は、福岡県行橋市にあり、南行橋駅から徒歩15分程度の場所である。第一学区にあり、吉富町 上毛町 築上町 豊前市 苅田町 みやこ町 行橋市から通学できる。勉学、運動競技・文化活動、生徒会活動、ボランティアのいずれかについて顕著な実績がある者を対象とする推薦入試制度があり、2015年度の募集人員は35名程度であった。
全日制課程の高校は1917年に開校し、1947年以来定時制過程の教育を行っていて、現在は両課程の普通科を設置している。2015年にグローバルハイスクールに指定された。

<基本情報>

★スーパーグローバルハイスクール(SGH)
★SGH研究構想名:国内外の農業問題に挑むグローバルリーダーの育成

学校属性:公立普通科高校
校訓:英知・創造・敬愛
生徒数:900人(2014年4月現在)
共学/別学:共学
学期:3学期制
学費:17万0900円万円(初年度、2014年度)
国内大学進学実績:福岡大学、西南女学院大学、九州産業大学、西日本工業大学、久留米大学、北九州市立大学、山口大学、熊本大学、長崎大学など(2014年)

全日制は朝、放課後、土曜、夏期休業中に課外授業がある

7時45分から8時30分までと、15時55分から16時40分まで課外授業を行い、英語の授業もある。土曜日も授業があり個性伸長講座を行うほか、土曜日や夏期休暇中にも課外授業を実施する。
習熟度別のクラス編成であり、細やかな対応を特徴としている。英語のカリキュラムについては、文系の2・3年生は年に7単位で、他は年に6単位である。教員については、2013年に文部科学大臣優秀教員表彰の受賞者を輩出した。

大学入試実績は、福岡大学、北九州市立大学、山口大学の合格数が多い

2014年における私立大学の合格数(カッコ内は現役)は、福岡大学77(67)、西南女学院大学26(25)、九州産業大学25(24)、西日本工業大学24(24)、久留米大学20(19)、西南学院大学15(12)、近畿大学14.(4)、福岡工業大学11(11)、九州栄養福祉大学10(10)、東海大学9(8)、立命館大学8(5)、中村学園大学8(6)、関西学院大学6(3)などであり、慶応大学、東京理科大学、同志社大学などの合格者もいる。
国公立大学の合格数は、北九州市立大学21(20)、山口大学18(14)、熊本大学15(12)、長崎大学10(7)、福岡県立大学9(9)、九州工業大学7(7)、大分大学6(5)、広島大学5(3)、九州大学5(3)、下関市立大学5(5)、福岡教育大学4(3)、長崎県立大学4(3)などである。国公立大学の合格数は合計129で、そのうち102が現役であった。他に西日本看護専門学校に12人など、専門学校にも合格している。2013年は京都大学、大阪大学、神戸大学などの合格者を輩出している。

SGHのプログラムで海外研修に参加し、英語で留学生と交流する

同校は2015年にスーパーグローバルハイスクールに指定された。そのプログラムでは農業問題について、京都大学の先生や大学院生などから、大学、同校、ICTによる講義により指導を受け、解決策を探る探究活動を行う。また、ニュージーランドやハワイでの海外研修を行うほか、グローバル企業の社員による講演を聴き、留学生と英語で交流する。

推薦入試制度や、難関大学志望者向けの学力向上プランがある

国公立大学と私立大学ともに推薦入試制度がある。また、進路指導としては、進路講演会、大学の出前講義、小論文指導などを行い、希望する進路を実現するためにインディペンデンス・プロジェクトを実施している。PTAによる大学訪問が行われたことがあり、2014年には九州工業大学生活情報工学科の研究室やキャリアセンターを見学するプログラムを実施した。
難関大学を目指す学生に対して、独自の「CBAプラン」という希望制の課外授業を開講し、英国数の科目を重点的に学ぶ。自宅では、平日・休日とも数時間以上宿題や課題をする。
2年生から「文型」、「理Ⅰ型」、「理Ⅱ型」のコースに分かれ、文型は世界史/日本史と生物を学習するが、理Ⅰ型は地理、物理、化学、理Ⅱ型は地理、化学、生物を学習する。

定時制過程の教育を行っている

同校の定時制課程は、福岡県立京都農業高等学校に定時制農業科併置されたことに始まり、現在は普通科である。定時制過程では昼働きながら学ぶことができ、1日に4時限の授業を受け、4年間で卒業する。2014年5月1日時点の生徒数は83人であり、10代の生徒が多いが、20歳以上の生徒もいる。20歳以上の志望者は学力検査の代わりに、作文と面接で受験できる。そして、定時制の卒業生は大部分が就職している。
また、定通併修制度では、4年生で学ぶ内容を通信制や高校卒業程度認定試験で習得することにより、3年間で卒業でき、この制度で卒業する生徒が年に数名いる。

まとめ

平日、土曜、夏期休暇中などに、英語などの教科の課外授業を行っていて、難関大学の志望者をサポートする課外授業も行っている。2015年からスーパーグローバルハイスクールであり、京都大学と連携し海外研修や英語で交流する機会がある。
卒業生の進路は多彩で、関西の国公立大学や私立大学の合格者が多い。合格者に占める現役の割合が多く、九州大学など難関大学の合格者も輩出している。

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