英検準一級の単語を解説。おすすめの覚え方、勉強法教えます!

英検準一級の単語を解説。おすすめの覚え方、勉強法教えます!

英検準一級に合格するためには、単語の習得が必要不可欠です。

英検2級から比較すると格段に難しくなる準一級は、単語のレベルも大幅に上がるため地道な単語習得がカギを握ります。

この記事では、英検準一級の単語レベルと具体的な習得方法を紹介します。よく出る単語・熟語も紹介していますので、ぜひ参考にしてください!

英検準一級の単語レベル

英検準1級のレベルはおよそ大学中級程度、「社会生活で求められる英語を十分理解し、また使用することができる」とされています。英検準1級で出題される単語は、日常会話で耳にするものよりも、社会性の高い話題で使用される専門的な用語など、難易度の高いものが多いです。準1級で必要な単語数は約7,500〜9,000語。英検2級の必要語彙数が大体5,000〜6,000語ですから、およそ3,000語の上乗せが必要になります。
合格率は全体で約16%とかなり低いため、しっかりと対策をして試験に臨まなければ合格は難しいでしょう。

英検準1級の合格点(CSEスコア)は以下の通りです。

英検準1級一次試験の問題数、目安時間配分、CSEスコア、合格ラインまとめ
英検準1級二次試験の問題数、目安時間配分、CSEスコア、合格ラインまとめ

TOEICやTOEFLとのレベル比較

英検と同じくスタンダードな英語試験であるTOEIC、GTEC、TOEFLと、英検準1級レベルの比較を以下の表にまとめました。

英検準1級・TOEIC・TOEFLレベル比較表
英検準1級・TOEIC・TOEFLレベル比較表

英検準1級の単語レベルとTOEIC、TOEFL、IELTSの比較

英検準1級の単語レベルは、一般的に「大学入試~大学卒業レベル」とされ、日常会話を超えたアカデミックな内容やビジネス、社会問題に関する語彙が多く含まれます。具体的には、高頻度で使われるビジネスや社会的な用語、抽象的な概念や感情を表す単語、類義語・反義語に注意が必要な単語などが出題されます。英検準1級はTOEICの800~860点、TOEFL iBTスコアの80~90点程度、IELTSの6.0~6.5に相当するとされます。

大学受験英語と英検準1級の語彙力の違い

大学受験では、学校で習う基本的な単語から日常生活に関連した単語が中心です。また、歴史や科学、文化といった教養的なトピックが多く含まれます。一般に高校卒業レベルの語彙力(約5,000~6,000語)が目安とされます。一方で英検準1級の語彙は、大学卒業レベルに相当するとされ、日常を超えたビジネスや社会問題、政治経済、環境などのテーマに関連する高度な単語も多く含まれます。語彙数の目安は7,000~8,000語程度で、大学受験英語に比べてさらに専門性やアカデミックなニュアンスを持つ単語が増えます。

英検準一級でよく出る単語

英検準1級で頻出の単語をご紹介します。単語の意味が分かるかどうか、自分の今のレベルを把握してみましょう。

動詞

  •  enforce 施行する
  • alter 変える
  •  reckon 思う
  •  uphold 支持する
  •  stray はぐれる
  •  eliminate 複雑にする
  •  preclude 妨げる

名詞

  • revenue 収益
  • persecution 迫害
  • leverage てこの作用
  • particle 微粒子
  • discomfort 不快
  • captivity とらわれの状態
  • tariff 関税

形容詞

  • noble 高潔な
  • arrogant 尊大な
  • cynical 懐疑的な
  • straightforward 率直な
  • hypocritical 偽善の
  • docile 従順な
  • conspicuos 目立つ

副詞

  • ruthlessly 冷酷に
  • blissfully 至福に
  • definitely 間違いなく、確かに
  • sparsely まばらに、わずかに
  • significantly 著しく
  • invariably いつも
  • seemingly どうやら〜らしい

英検準一級でよく出る熟語

英検準1級レベルの単語を1つ1つ覚えていくことは大変です。また、実際に英文を読む際に大事なのは、単語の有機的な繋がりであるフレーズの判別・理解です。単語と同時に熟語も一緒に勉強し、本試験の英文中のフレーズをすばやく読解できるようになりましょう。以下に、頻出熟語を挙げます。

  • at face value 額面どおりに
  • back down on ~に無関心である
  • get down to ~に本腰を入れて取り組む
  • have precedence over ~より優先される
  • in the name of ~の名目で
  • lose oneself in ~に夢中になる
  • on the contrary それどころか
  • reflect on ~を熟考する
  • take a bit of doing ~するのに骨が折れる
  • well into the night 夜更けまで

日常会話に役立つ熟語とその使い方

英検準1級対策として、日常会話にも役立つ熟語をいくつか以下に記します。

1. come up with:(アイデアや計画を)思いつく

2. make up for:(失敗や不足を)補う

3. turn down:断る、拒否する

4. run out of:(資源や時間が)尽きる

5. keep up with:(進度や変化に)ついていく

6. get along with:仲良くする、うまくやっていく

7. figure out:(解決策や答えを)見つけ出す、理解する

スピーキング力を上げるイディオムリスト

二次試験でスピーキング力を上げるために、特に役立つイディオムをいくつか以下に記します。

1. all things considered:全てを考慮すると

2. on the other hand:一方で

3. play a role in:~に役割を果たす

4. make a difference:影響を与える

5. in the long run:長い目で見れば

6. take into account:~を考慮に入れる

7. on the whole:全体的に見ると

英検準1級の作文に使える表現とその覚え方

以下に、英検準1級の作文(ライティング)で使いやすい表現と効果的な覚え方を記します。

1.意見を述べる表現

 I believe that:私は~だと考えます、In my opinion, ~:私の意見では~です、It seems to me that ~:私には~のように思えます

覚え方:これらの表現を使って、身近な話題に対して自分の意見を短文で述べる練習を繰り返す。

2. 理由を示す表現

One reason is that ~:1つの理由は~だからです、This is because ~:これは~だからです、Another reason is that ~:別の理由は~だからです

覚え方:エッセイを書くときに、理由を示すたびにこれらの表現を使う。

おすすめの勉強方法は?

ここでは、おすすめの勉強方法をご紹介します。ポイントは英文を通して単語を覚えていくということです。

例文と一緒に覚える

例文の中で単語を覚えると「丸暗記」よりも定着率が良くなります。例文と一緒に覚えると単語の意味だけでなく使い方も学べますので、応用力が養われます。例えば、「take」のような多くの意味を持つ単語が、ここでは何の意味で使われているのか、といったことが前後の文脈から判断できるようになります。また、定型表現的な例文を数多く知っておくと英作文の表現力が豊かになるというメリットもあります。

覚える際は例文の場面を頭に描きながら、声に出してみましょう。声に出すことで視覚だけでなく聴覚も刺激されるので、記憶への定着率がアップします。毎日コツコツと反復し、最後は暗唱できるレベルにまで持っていければより効果的です。

英語で文章を書く

英語で文章を書くことも効果的な単語の覚え方です。実際に英文を書いてみると、単語の意味や使い方がうろ覚えであることに気づくことができます。この作業は時間がそれなりにかかりますし、苦痛さも伴いますが、自分で書いた文章は記憶に残りやすいです。一度覚えれば一生使える本物の単語力を身につけることができます。

単語帳とアプリの併用で効果を上げる勉強法

以下に単語帳とアプリを併用した効果的な勉強法を記します。

1. 単語帳で基礎を固める。

2. アプリを使って効率よく反復練習する。

3. 新しい単語をまず単語帳で覚えてから、アプリで繰り返しテストする。

4. 日常生活でアウトプットする練習を行う。

5. 朝に単語帳、夜にアプリで復習というように、スケジュールを決める。

リスニングと組み合わせた単語学習法|耳から覚える単語暗記

以下、リスニングと組み合わせた単語学習法を記します。

1. 単語の音声を使って発音と聞き取りを練習する。

2. リスニング教材で出てきた単語をメモし、学習する。

3. リスニング教材のディクテーション(書き取り)で単語力を強化する。

4. YouTubeや英語の映画・ドラマで単語力とリスニング力を鍛える。

5. ニュースサイトやポッドキャストでリアルタイムのトピックに触れる。

英検準1級単語学習のポイントと注意点

覚えにくい単語はどうする?暗記コツと対策法

以下に記憶に残りにくい単語を効果的に覚えるためのコツや対策法を記します。

1. 語源や接頭語・接尾語を活用し、単語の構成要素を理解する。

2. 似た意味の単語や類義語をまとめて覚える。

3. 単語に関連したイメージやストーリーを頭に浮かべて覚える。

4. 反復練習とインターバル学習で記憶を定着させる。

5. 単語単体で覚えるのではなく、文やフレーズで覚える。

語彙を効率よく増やす学習サイクルの作り方

以下、効果的に語彙を増やすための学習サイクルの作り方を記します。

1. 学習サイクルの基本ステップを理解する。

2. 1週間単位で具体的な目標を設定し、スケジュールを組む。

3. 週の始めに学んだ単語を週末にまとめて復習する。

4. インターバル学習法を使って記憶の定着を図る。

5. 短い時間での毎日の隙間学習を取り入れる。

試験直前の単語力を維持する復習方法

以下に試験直前の単語力を効果的に維持するための復習方法を記します。

1. 試験に直結する重要単語を絞り込んで復習する。

2. 間隔を空けて復習を繰り返す。

3. フラッシュカードやアプリで隙間時間を活用する。

4. 過去問を使って実践的に復習する。

5. 短時間で集中的に復習する。

英検準1級お子さまの苦手を克服するアドバイスをダウンロード

英語塾キャタルのバイリンガル教師が、実際にレッスンでアドバイスしている対策を資料にまとめました。大問別に何が苦手でつまずいているのか、苦手を克服するためにどんな対策をしたら良いのかがわかります。

英検の過去問を解いた後や試験の結果が出た後は、振り返ることがとても大切です。ただ解いて終わりではなく、「なぜここで点数が取れていないんだろう?」「もっとできるようになるには?」と振り返ることで、英語力を伸ばしていくことができます。

ぜひ、このレポートをダウンロードしてお役立てください。

よくある質問(FAQ)|英検準1級単語学習

一日あたりの単語学習数は?効率的な計画の立て方

一般的な目安としての単語学習数は、1日20~30単語が理想的な目安です。これは、新しい単語を覚えるペースとして適度で、無理なく定着させやすい量です。このペースなら、毎日継続的に学習を続けることで、十分に試験対策ができます。効率的な計画の立て方としては、自分が目指す目標を明確に設定し、1日の学習量を決め、週間計画を立てるといいでしょう。

英検準1級用におすすめの単語帳や教材は?

以下に英検準1級の語彙力を高めるためのおすすめの単語帳や教材を列記します。

1. 英検準1級 出る順パス単(旺文社)

2. 英検準1級 合格デュアルステージ単語帳(旺文社)

3. 英検準1級 でる順リーディング(旺文社)

4. 英検準1級 必修語彙(Jリサーチ出版)

5. 英検準1級 英単語ターゲット(山口書店)

6. 英検準1級英単語・熟語 1000(成美堂出版)

7. 英検準1級 スピードマスター英単語(旺文社)

暗記した単語を定着させる復習の頻度と方法

以下、暗記した単語を効果的に定着させるための復習頻度と方法について記します。

1. 復習の頻度:覚えた内容を時間を空けて繰り返し復習する。

2. 復習方法1:ただ単に単語帳を見返すだけではなく、アクティブ・リコール(積極的に思い出す方法)を取り入れる。

3. 復習方法2:覚えた単語を文章や会話の中で実際に使ってみる。

4. 記憶定着を助ける工夫の仕方

(1) 単語を覚える時、絵やイラストを使うことで視覚的に覚える。

(2) 一つの単語だけでなく、その語源や類義語、反義語も覚える。

リスニング対策にも役立つ単語の覚え方

以下にリスニングを意識した単語の覚え方をいくつか記します。

1. 音声と一緒に覚える(発音とスペルをリンクさせる)。

2. 実際の会話や文章の中で覚える。

3. 単語の発音に加えて、アクセントやイントネーションにも注意を払う。

4. 出題傾向を意識して語彙を覚える。

5. イラストや図、フラッシュカードアプリなど視覚的な補助を使う。

英検準1級の試験日程

英検準1級の2024年度および2025年度の試験日程は以下の通りです。

2024年度

  • 第3回検定
    • 一次試験日:2025年1月26日(日)
    • 二次試験日
      • 20歳以下(2003年4月2日以降生まれ):2025年3月9日(日)
      • 21歳以上(2003年4月1日以前生まれ):2025年3月2日(日)

2025年度

  • 第1回検定
    • 一次試験日:2025年6月1日(日)
    • 二次試験日
      • 20歳以下(2004年4月2日以降生まれ):2025年7月13日(日)
      • 21歳以上(2004年4月1日以前生まれ):2025年7月6日(日)
  • 第2回検定
    • 一次試験日:2025年10月5日(日)
    • 二次試験日
      • 20歳以下:2025年11月16日(日)
      • 21歳以上:2025年11月9日(日)
  • 第3回検定
    • 一次試験日:2026年1月25日(日)
    • 二次試験日
      • 20歳以下:2026年3月8日(日)
      • 21歳以上:2026年3月1日(日)

補足情報

  • 申込期間:各検定回の申込期間は、試験日の約2~3か月前から開始されます。詳細な申込期間は、公益財団法人 日本英語検定協会の公式ウェブサイトでご確認ください。
  • 年齢区分:二次試験の日程は、受験者の年齢によって異なります。20歳以下の方(2003年4月2日以降生まれ)はB日程、21歳以上の方(2003年4月1日以前生まれ)はA日程となります。
  • 試験会場:一次試験は全国各地の会場で実施されます。二次試験は、A日程・B日程ともに全国で開催されます。詳細な会場情報は、申込時にご確認ください。
  • 受験料:受験級や申込方法によって異なります。最新の受験料情報は、公式ウェブサイトをご参照ください。
  • 試験内容の変更:2024年度第1回試験から、英検の問題形式がリニューアルされています。最新の情報を参考に、英検対策を進めていくことをおすすめします。

詳細や最新情報については、公益財団法人 日本英語検定協会の公式ウェブサイトをご確認ください。

対策期間2週間で英検2級に合格した中学3年生のストーリー

英語塾キャタルでは、英検に合格することで自分の夢への実現へと近づいた生徒たちがたくさんいます。その生徒たちは、決して「近道」をした訳ではありません。英語学習を楽しみながら継続して学び続けることで、英検合格に必要な英語力を身につけているのが特徴です。

対策期間2週間で英検2級に合格した中学3年生のストーリー

英語塾キャタル池袋校に通う中学3年生Kさんは暗記が苦手でしたが、キャタルのコーチから例文を使って単語の説明を受けたことをきっかけに、必ず例文と一緒に単語の意味を理解するようになりました。例文を使って理解することで、「これはこういう使い方だからこういう意味だ」と思い出しやすくなり、苦手克服へと繋がりました。

また、Kさんはキャタルのレッスンで英語力を身につけた力試しとして英検を受験したため、一次試験の対策はほとんどせずに合格しています。そんなKさんも、キャタルに入塾した当初は周りの生徒と自分の英語力の差に悔しい思いをしました。「もっと英語ができるようになりたい!」という思いから、英語学習を習慣化させてコツコツと英語力を身につけていきました。

英語学習のスタート時期や習得している英語レベルは、一人ひとり異なります。だからこそ、一人ひとりのレベルに合わせた学習カリキュラムで学ぶことが大切だと私たちは考えています。不合格という回り道をせずに英検2級に合格するなら、ぜひ英語塾キャタルのWEBサイトへお越しください!