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英検準2級のリーディング・長文問題対策で合格に必要な勉強法やコツ

英検準2級のリーディング・長文問題対策で合格に必要な勉強法やコツ

1.英検準2級リーディングの位置づけ

英検準2級は「高校中級程度」に相当し、一次試験ではリーディング・ライティングを合わせて80分、リスニング25分で構成されています。リーディングでは全29問が出題され、そのうち長文関連が9問を占めます。配点は非公開ですが、CSEスコアでは各セクションがバランスよく評価されるため、長文での失点が続くとCSEスコア1700台に届かず、不合格となる可能性が高まります。そのため、速く・正確に・日 本語に返さずに読み切る力が、合格に直結する最重要スキルといえます。
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2.試験形式と時間配分の最適化

長文セクションでは、語句空所補充が2問、内容一致選択が7問出題されます。語句空所は文脈推測力が鍵、内容一致では各段落のトピックセンテンスに注目することで正答率を上げることができます。リーディング全体の推奨解答時間は約44分。うち長文には12〜15分を確保し、語彙・会話・空所補充に29〜32分を配分するのが理想的です。ストップウォッチで「1題90秒」の感覚を体に覚えさせておくと、本番でも時間に追われず安定したパフォーマンスが発揮できます。

3.“読解3ステップ”メソッド

キャタルでは、スキミング→スキャニング→精読という3段階の読解プロセスを提案しています。まずはタイトルや接続詞などを拾いながら大意を把握(スキミング)、次に設問に関連する数字や固有名詞を本文から素早く検索(スキャニング)、最後に該当部分のみを精読して根拠を確認します。全文を最初から丁寧に読むスタイルは時間ロスにつながるため、逆順読みを封じて処理スピードを2割向上させることが期待できます。

4.多読で広げる語彙ネットワーク

準2級レベルの読解力を一気に底上げする“ストーリーブック”活用法

英検準2級の読解問題を攻略するうえで、語彙力の強化は避けて通れません。しかし、単語帳に頼るだけの暗記型学習では、文脈で語を使いこなす力までは育ちません。そこで効果を発揮するのが、「ストーリーブックを使った多読」です。

物語形式の英文は、単なる情報の羅列ではなく、場面転換や登場人物の行動、感情表現などが映画のように展開されていきます。たとえば登場人物が笑う場面、風が吹き抜ける描写、料理の匂いが伝わるシーン――こうした具体的な状況の中で出てくる語彙は、五感や感情と結びついて記憶に深く定着しやすくなるのです。このような読書体験は、単なる語彙暗記よりも数倍長く記憶に残ると言われています。

語彙が「点」ではなく「ネットワーク(語彙ネットワーク)」として頭の中に繋がり、同義語・関連語・反意語なども自然とリンクしていくため、文脈での理解力が飛躍的に高まります。これは、英検準2級のような文脈読解を要する長文問題に直結する力です。

■ Lexile指数で選ぶ「ちょうどいい1冊」

効果的な多読を行うには、自分のレベルに合ったストーリーブックを選ぶことが重要です。ここで役立つのが「Lexile(レクサイル)指数」。これは文章の語彙の難易度や文構造の複雑さを数値化したもので、準2級受験者にはLexile800前後の書籍が推奨されます。

特におすすめなのが、Black Cat社の〈Green Apple〉シリーズや、Penguin Readersといった語彙制限付きのグレーデッド・リーダーズです。これらは英語学習者向けに調整されており、読解のストレスなくストーリーを楽しめるように設計されています。中でもGreen Appleシリーズには、プロによる朗読音声が無料で付属しており、シャドーリーディング(音声に合わせて目で追う練習)に最適です。

この音声と一緒に読むトレーニングを続けることで、英文を「日本語に訳さず、英語の語順のまま」理解する力が育ち、リスニング力とリーディング力の両方が鍛えられます。

■ 多読→要約→アウトプットの黄金ルーティン

多読の効果をさらに高めるには、アウトプットとの連動がポイントです。たとえば、読んだ物語をその日のうちに50語程度で英語要約し、翌日にリライト(書き直し)を行う。このサイクルを繰り返すことで、語彙や構文が自分の「使える英語」として定着していきます。

さらに、要約で使った表現はそのままライティングの具体例ストックとしても活用できます。スピーキングでは、物語で出会った表現をもとに情景描写や感情表現を自然に口に出せるようになるため、二次試験対策としても非常に有効です。

実際に英語塾キャタルの授業では、音声付きで『Alice in Wonderland』を多読した後、生徒たちに英語での要約スピーチを実施しています。「読む」「聴く」「話す」「書く」の4技能を総動員するこのトレーニングは、読解力だけでなく前から読む英語の処理スピードにも大きな効果を上げています。

■ 多読は「記憶のための読書」ではなく「心を動かす読書」

帰国子女の多くが『Magic Tree House』やRoald Dahlの作品を通してネイティブ水準の語感を育んできたように、良質なストーリーには英語力そのものを伸ばす力があります。単語を詰め込むのではなく、読書の中で感じたこと、驚いたこと、面白かったことを英語で表現できるようになる。このプロセスこそが、語彙力だけでなく想像力や表現力をも伸ばす「生きた英語学習」なのです。

ストーリーブック多読は、英検準2級の長文対策として極めて効果的であるばかりか、英語そのものを好きになるきっかけにもなります。知識の積み上げだけでなく、感情と結びついた体験として記憶される学習へ──。その第一歩として、今日から1冊、物語を手に取ってみてはいかがでしょうか。

5. 実践的学習ロードマップ(8週間)

8週間で仕上げる学習ロードマップ(詳細解説)

この8週間の学習計画は、「英検準2級のリーディング力を体系的に伸ばす」ことを目的に設計された実践型プログラムです。多読・要約・過去問・模試を組み合わせることで、読解力と語彙力を土台から構築し、確実に合格ラインを超える力を養います。

Week1〜2:Lexile700の物語を1日1000語ペースで多読し、読後に50語英語要約

最初の2週間は、多読を通じて英語の語順に慣れることを主眼とします。Lexile700は中学卒業〜高校初級レベルに相当し、準2級受験生にとって“やや易しい”と感じられるボリュームです。1日1000語という目安は、無理なく読み進められるちょうどよい負荷です。読後すぐに50語の英語要約を書くことで、読んだ内容を自分の言葉で整理する力が身につき、アウトプットへの橋渡しにもなります。

Week3〜4:過去問の長文を15分で解き、誤答分析と語彙の意味を英英辞典で確認

この2週間は、本番形式の問題演習にステップアップします。長文を15分で解くトレーニングにより、時間配分や設問の読み取り方が体に馴染み、実戦力が強化されます。解答後は、誤答を丁寧に分析することが重要です。特に、選択肢のどこで迷ったのか、本文のどこに根拠があったのかを振り返ることで、読解精度が高まります。また、本文中に登場した語彙を英英辞典で調べてノートに記録することで、語彙ネットワークの拡張につながります。

Week5〜6:Lexile800にレベルアップし、要約文を提出 → 24時間以内のフィードバックで修正

この時期には、読解素材の難易度を1段階引き上げ、Lexile800のストーリーブックに挑戦します。これは英検準2級本番に最も近い難易度とされ、ここでの多読と要約訓練は“本番対応力”を養う核となります。50語の要約を書いたら、できれば先生や学習仲間に提出し、24時間以内にフィードバックを受けましょう。タイムリーな添削を受けて修正することで、文章構成や語彙の選び方に対する感度が飛躍的に向上します。

Week7:模試を本番形式で実施。弱点を抽出し重点補強

7週目には、本番を想定した模試を実施します。時間配分、集中力の持続、設問の解き方まで含めて全体の総仕上げを行います。そのうえで、模試の結果をもとに弱点を洗い出し、分野別に優先順位をつけて補強に取り組みましょう。たとえば「内容一致の正答率が低い」「設問の意味取り違えがある」といった課題には、集中的な再トレーニングを組むことで、合格の確度が一気に高まります。

Week8:Black Cat長編1冊を精読・精聴し、自作の内容一致問題で読解力をチェック

最終週は、Black Catの〈Green Apple〉シリーズなどの長編ストーリーブックをじっくり精読・精聴します。単に読むのではなく、朗読音声を併用して耳と目を同時に使い、内容を深く理解することが目標です。そして、その読解体験を活かして「自作の設問(内容一致問題)」を作ってみましょう。これは読解を“自分で組み立てる側”の視点から再構成する作業であり、設問分析力と根拠把握力の両方を飛躍的に高めてくれます。

6. 過去問・問題集の反復復習術

過去問は1冊を3周するほうが、3冊を1周ずつ解くよりも記憶定着率が高いことが研究でも示されています。

  • 1周目:時間内に完答
  • 2周目:和訳と語彙ノートの作成
  • 3周目:“スキミング30秒 → 解答60秒”に挑戦

このプロセスを踏むことで、処理速度と正答精度を同時に向上させることが可能です。

7. 英検準2級合格のその先へ

準2級はゴールではなく、「世界標準の英語教育を受けられる土台」です。次のステップとしては、2級AまたはTOEFL iBTで60点を目指すのがおすすめです。リーディング力を土台に、ライティングとスピーキングのアウトプット量を増やしていけば、グローバル基準の英語力が自然と身についていきます。

英語塾キャタルの教室やYouTubeチャンネルでは、多読と要約を組み合わせたレッスンを随時公開中。物語を楽しみながら実力を底上げし、英語で世界を旅する未来への一歩を踏み出しましょう。

8. 英検準2級に合格して自信に!継続する力を武器に英語が上達

英語塾キャタルでは、英検準1級に合格することで自分の夢の実現に近づいた生徒がたくさんいます。彼らは決して「近道」を選んだわけではありません。英語学習を楽しみながら継続することで、英検合格に必要な英語力を着実に身につけています。

英検準2級に合格して自信に!継続する力を武器に英語が上達

たとえば、英語塾キャタルに通うK君は、通塾4年で英検準2級にほぼ満点で合格しました。彼の成長の鍵は「継続する力」でした。英語学習を始めた当初はアルファベットがわかる程度でしたが、4年以上にわたりキャタルで学び続けられた理由は、どのレベルにおいても一貫した学習方法で成長を感じられる環境にあったからです。

もともと「英語を使って何かをしたい」という明確な目標があったわけではありませんでしたが、少しずつ成長している自分に気づくたびに、学ぶことの楽しさが増していき、最終的に英検準2級合格という成果につながりました。

英語学習のスタート時期や現在の英語力は人それぞれです。だからこそ、ひとりひとりのレベルに合わせたカリキュラムで学ぶことが大切です。不合格という遠回りを避け、確実に英検に合格したい方は、ぜひ英語塾キャタルのWEBサイトをご覧ください。

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