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英検ライティング対策【2025年版】―1級・準1級・2級・準2級

英検ライティング対策【2025年版】―1級・準1級・2級・準2級
目次

1. 2024年度以降の英検が「ライティング重視」に変わった理由

2024年の改訂で英検は4技能を均等に評価する方向へ大きく舵を切りました。リーディングの設問数を削り、その分ライティングに要約問題を新設。試験時間は変わらないものの、実質的にライティング配点が増えています。実用英語技能検定が世界基準の4技能試験としてTOEFLやIELTSと並ぶための布石であり、「書く力」を鍛えることが合格の最短ルートであるだけでなく、留学・就職で通用する英語力の土台になります。
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2. 合格だけで終わらない:キャタル式“先読み”学習マインド

英語塾キャタルが繰り返し訴えるのは、英検を単なる資格試験ではなく“実践英語力の通過点”として捉える姿勢です。合格基準は 2 級で正答率 75%程度と低めに設定されています。わずかに届く程度で満足してしまうと、上位級や実社会で英語を使う段になって基礎の弱さが露呈しがちです。目標は常に次の級、あるいは 2 級なら CSE2150 以上の「2 級 A」を据え、伸びしろを意識して学習を続けていきましょう。

知らないと受験で損する!英検との正しい付き合い方

3.満点を引き寄せる7ステップ

英検ライティングで高得点を目指すには、語彙や文法力だけでなく、論理構成・表現力・一貫性も求められます。以下の7つのステップは、英語塾キャタルが推奨する「合格のその先」を見据えた書き方の指針です。

3-1. 質問に即答 ── Yes/No や I agree/I disagree で冒頭に立場を明示

まず大前提として、質問に対する明確な答えを最初に書くことが必要です。英検公式サイトでも、質問に答えていない解答は減点、あるいは0点になると明示されています。TOPICを読んだら、Yes/No や I agree/I disagree を使って、自分の立場をはっきり書きましょう。
例:
I think students should take part in club activities.
このように、主張をはっきりと書き始めることで、減点リスクを避けられます。

3-2. 意見は一貫させる ── 途中で賛否を揺らさず、支持理由を2つに絞る

途中で意見がぶれると、「論理の一貫性」の観点で減点される可能性があります。一度決めた立場は最後まで貫きましょう。たとえば、部活動に賛成と書き始めたなら、「部活動のデメリット」には触れず、賛成の理由だけを2つ選んで述べることが重要です。理由がどちらにも思いつく場合は、書きやすい側を選んでください。

3-3. 理由を深掘り ── それぞれにデータ・経験・事例を添えて説得力を倍増

英検3級では「2つの理由を書く」だけで良かったかもしれませんが、準2級以上では理由に具体的な説明や例を添えることが求められます。単に「便利だから」「安いから」で終わらせず、
「安くなることで、経済的に厳しい家庭の生徒でも平等に利用できるようになる」
のように、理由がどんな影響を与えるかまで踏み込んで書くと、説得力が増します。

3-4. 不要な脱線を排除 ── 単語数稼ぎの挿話はカットし、論点を死守

語数を増やしたいあまりに、主張と無関係なエピソードを入れると、かえって減点対象になります。
例:
I went to the store to look at baseball bats. There were so many types.
このような話は、意見の補足として機能しない限り、無意味な脱線です。使う場合は、
「私は店でさまざまなバットの価格を見て、その高さに驚きました」
のように、主張を補強する材料として使うことが大切です。

3-5. 文型・接続詞を多彩に ── 同パターン連打を避け、音読でリズムを確認

“I think 〜” が何度も続くと、文章全体が単調に見えます。異なる文型や接続詞を使って、読みやすく、リズムのある文章を目指しましょう。
例:
I think students should join clubs. Also, they can make friends. For example, my friend learned teamwork in baseball club.
このように、also, for example, because, however などの接続語を使うことで、展開がスムーズになります。文章が単調かどうか確認するには、音読がおすすめです。リズムが悪い場合は、構文に変化をつけてみましょう。

3-6. 固有名詞に簡潔な説明 ── Judo, Sado などはカンマや which を使いワンフレーズで訳注

日本文化に関する単語(Judo, Sado, Karate など)を使う際は、その意味を簡潔に説明する必要があります。英語話者にとっては意味が通じないこともあるためです。
例:
Judo, a traditional Japanese martial art, is popular among students.
Sado, which is a Japanese tea ceremony, helps people learn hospitality.
このように、カンマで挿入するか、which を使って補足説明を加えましょう。

3-7. フィードバックを即反映 ── 模範解答と比較→弱点を単元別に修正→再執筆のPDCA

英検ライティングは一度書いて終わりではなく、修正・改善のプロセスが重要です。模範解答と自分の答案を比べて、どこが足りないのかを分析し、単元別に強化して再執筆することで着実にスコアが上がります。

キャタルでは、次のサイクルでライティング力を鍛えています:

  • 初回カウンセリングでCSEスコアを分析
  • 個別学習計画に基づいて毎週添削
  • 毎月の面談で進捗確認と改善

このPDCAサイクルによって、2級Aや準1級を超えた先の「本当に使える英語」が身につきます。

4 英検の級別ライティング対策

英検ライティングは、級が上がるごとに語数・論理性・抽象度・語彙レベルのすべてが段階的に高度化していきます。ここでは各級の特徴と、押さえておくべき対策のポイントを分かりやすく整理しました。

■ 準2級:シンプル&明確な意見表明がカギ

  • 語数目安:50~60語(CSEスコア的には120語相当の情報処理力が問われる)
  • 出題形式:意見論述(日常的なトピック)
  • 評価基準:内容・構成・語彙・文法の4観点で採点
  • 対策ポイント:
    中学~高校基礎レベルの文法・語彙の正確さを重視する/Yes/No 形式で意見を明確にし、理由を2つ書く構成を習慣化する/日常的なテーマで繰り返し練習する/ミスを減らし、シンプルで読みやすい英文を素早く組み立てる力が重要

■ 2級:社会的テーマを論理的に展開

  • 語数目安:80~100語(CSEスコア的には160〜180語相当)
  • 出題形式:意見論述(身近な社会問題・教育・テクノロジーなど)
  • 評価基準:内容・構成・語彙・文法の4観点
  • 対策ポイント:
    高校卒業レベルの語彙・構文で、意見をサポートする根拠を具体적に記述する/自分の意見を補強する具体例を2つ提示できるようにする/PREP法で段落を構成する/CSE2150以上(2級A)を狙うなら説得力のある根拠・例の質に注目

■ 準1級:要約+高度な意見論述の融合

  • 語数目安:120~150語(CSE換算では200語超の情報処理能力が前提)
  • 出題形式:長文要約(Part 1)+意見論述(Part 2)
  • 評価基準:内容・構成・語彙・文法に加え要約の正確性や多角的視点
  • 対策ポイント:
    社会・環境・経済など抽象度の高いテーマを多面的に分析/因果関係を示す表現や統計データを活用/長文要約では要点の再構成と自分の言葉での表現が必須

■ 1級:国際的な論証力を問うアカデミックエッセイ

  • 語数目安:200~240語
  • 出題形式:意見論述(地球環境・経済格差・国際政治・科学技術など)
  • 評価基準:内容・構成・語彙・文法+学術的正確さと反論処理
  • 対策ポイント:
    アカデミックな語彙と高度な構文表現を習得/抽象概念を自分の言葉で定義して活用/複数情報源を統合し反対意見に反論する構成力が求められる
語数目安 主なテーマ 特徴 対策の方向性
準2級 50〜60語 日常的な話題 正確な英文と明確な意見 Yes/No構文+理由2つ
2級 80〜100語 教育・社会問題など 根拠と例の説得力 PREP法+語彙のレベルアップ
準1級 120〜150語 社会・環境・経済など 要約力+多角的展開 因果関係+統計・事実の活用
1級 200〜240語 国際的抽象テーマ 反論処理・学術的表現 高度な語彙・反論・情報統合

5 CEFR と CSE を起点にしたスコア設計

英検は CEFR を参照しており、準 2 級が B1 入門、2 級が B1 上位、準 1 級が B2、1 級が C1 と対応します。就職・留学の現場では「合否」よりも CEFR 相当レベルや CSE 数値が評価基準になることが増えていますから、受験前に現在のスコアを確認し、目標級との差を明確にして学習時間を配分しましょう。

5. CEFRとCSEを味方にするスコア設計術

英検は CEFR を参照しており、英検2級は CEFR B1、準1級は B2 相当。国内外で資格活用を狙うなら、CSEスコアで上位帯を取ることが鍵になります。例:2級A=2150 は B2 に準じた評価を得られ、米国コミュニティカレッジへの英語要件をクリア。学習計画は 目標CSE→現在値→ギャップ分析 の順で立案し、弱点技能に週ごとの学習時間を割り当てましょう。

7. Rewritesで実現する“ネイティブ添削サイクル”

キャタル独自のオンライン添削ツール Rewrites では、書いたエッセイが24時間以内に海外大学生の丁寧なコメント付きで返却されます。週1本提出し、4週間後にビフォー/アフターを照合すれば、語彙の使用範囲・構文の多様性・論理の一貫性が数値で可視化され、モチベーションの維持と弱点補強が同時に可能になります。



8. ライティング力を伸ばす最大のコツは「楽しむこと」

最後に強調したいのは、英検合格はあくまで通過点。辞書を英英で引き、想像力を働かせて言い換えを楽しむプロセスそのものが語彙を深く定着させます。丸暗記中心の学習と、辞書の定義を英語のまま理解し想像力を働かせて覚える学習では、後者のほうがはるかに楽しく深く定着するという事実です。

英検合格後に視野が広がり、海外大学で学びたい、自分の研究を英語で発表したい――といった未来のビジョンを描くほど、一つ一つの単語や表現が自分の武器になり、学習の意味が濃くなります。ライティング力は、自分の考えを論理的に英語で届けるための最強のツールです。今日書く 150 語が、数年後あなたの人生を動かすレターやプレゼンへと直結すると想像しながら、一文一文を丁寧に磨いてください。英語塾キャタルがその挑戦を全力で後押しします。

キャタルのRewritesが気になった方はぜひ一度英語塾キャタルにお越しください!

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