こんにちは、4技能型英語塾のキャタルです。英検合格はもちろんのこと一生使える英語力を身につけるための塾です。この記事では、英検1級リーディングの問題ごとの時間配分や、合格点と合格率といった試験の内容、過去問題、そして長文問題の正しい勉強法をご紹介します。ぜひ最後までお読みくださいね!
目次
英検とは
英検は、日本国内で学生から社会人まで幅広い年代の人が受験する英語技能検定です。
英検には学習段階に合わせて7つの級があり、受験することで自分の英語力を把握して学習に役立てることができます。また、英検は「ライティング」「リーディング」「リスニング」「スピーキング」の4技能を測定するため、合格することで実用的な英語能力を有している証明にもなります。
英検を取得することで、多くの高校や大学で入試や単位認定で優遇措置を受けることができるほか、世界各国の教育機関で留学時の語学力証明資格として用いることができます。
英検1級を受験するにあたって避けて通れないのが難解な長文読解問題です。長文問題は配点の中でも少なくない割合を占め、また記述式のライティングに時間を残すためにもスピーディに解答せねばなりません。英検1級合格のためには、正しい準備と対策で効果的に長文読解力を身につける必要があります。
英検1級の試験概要&流れ
英検1級の試験は大きく分けて筆記とリスニングによる1次試験と、面接形式のスピーキングによる2次試験の2つからなります。英検における最難関級位である1級の試験では、大学上級程度の英語力が求められるとされ、ライティングとスピーキングでは英語知識だけでなく、相手に伝える発信力と対応力も必要となります。
英検1級の合格点、合格率の目安
英検の合否判定にはCSEスコアという独自の基準点が用いられており、1級の場合は1次試験のリーディング、リスニング、ライティング各850点満点の合計スコアが2028点以上、2次試験では850点満点のスピーキングのスコアが602点以上で合格とされています。
CSEスコアは全答案採点後に統計的手法で導き出される値のため、単純な問題の正当数から自己採点することはできません。そのため、合格に必要な実際の正当数は明らかになっていませんが、各技能でバランスよく得点することが求められ、1級においては各技能でおよそ7割の正答率が必要となります。
合格率については、公表されている2015年のデータでは英検1級の場合は12.0%で、2016年度からは公表されなくなりましたが、10%かそれ以下の合格率であると推測されています。
英検1級は、国内の英語検定試験の最高峰であり、最難関です。英語の勉強をしている人にとっては、憧れでもあり、目標でもある一方、手の届かない存在のように感じている人もいるかもしれません。
ですがご安心ください。この記事では、最も点を取りやすいと言われている長文で高得点を取るための方法を解説します。
英検1級の難易度
英検1級を持っていると、国家資格の通訳案内士では筆記試験が免除されます。CEFR(セファール)ではC1レベルに値しますので、「海外の大学院に進学する際に必要な英語力」に相当します。英語圏で普通に生活できる英語力ですので、国内はもちろん、海外での進学や海外企業への就職など世界で活躍するためにも、大きな武器になります。
しかし、その難易度は帰国子女や留学経験者、TOEIC900オーバーの方でもなかなか合格できないレベルで、英検準1級にギリギリで合格した人が問題用紙を開いたなら、大問1ではほとんどの問題を当てずっぽうで答えることしかできないでしょう。
一方、海外生活の経験がないいわゆる「純ジャパ」でも、英検1級に合格している人はたくさんいます。時間をかけてコツコツと学習を積み重ねることができた人が獲得できる称号といえるでしょう。
この記事では、英検1級の中でも、大問3の長文問題について解説していきます。
1級の長文で出題されるテーマはかなり専門的で、普段日常会話を英語でこなしている人や、話題の小説を洋書で読んでいるという人でも「内容がよく理解できない」と感じてしまうかもしれません。
しかし、大問2と3の長文問題では、大問1のような1級ならではの難解な単語は比較的少なく、大問4のライティングや、長くて集中力が続かないリスニングのパート2と比べると、長文が最も点を取りやすいと言われているほどです。
英検1級のレベルって?TOEICやTOEFLとの難易度などを徹底比較
英検1級の1次試験の内容
1次試験の筆記問題は、リーディングでは短文の語句の空所補充が25問、長文の語句の空所補充が6問、長文の内容一致選択問題が10問(全て4肢選択式)出題され、ライティングでは、指定されたトピックについての英作文の記述が求められます。
1次試験のリスニング問題は、会話の内容の一致選択問題が10問、説明文の一致選択問題が10問、Real-life形式のアナウンスなどの一致選択問題が5問、インタビューの一致選択問題が2問出題されます。(全て4肢選択式、放送回数1回)
英検1級の時間配分
英検1級の1次試験で筆記問題に与えられる時間は100分です。合格のためにはこの時間を各問題にどのように配分するかが重要になります。
まず、25問の短文語彙問題は1問当たり30秒を理想とし、全部で15分以内に解くことをおすすめします。語彙問題は自分が単語を知っているかどうかで解答できるかが決まるため、一定の時間が経過したら諦めて次の問題に移り、長文問題に使える時間を残すことを優先させましょう。
長文問題には時間をかけましょう。英検1級の長文問題の本文は準1級と比べて約1.5倍と大変長く、英文を読解するためには60分前後の時間が必要となるでしょう。
最後のライティングには、20~25分程かけて丁寧に記述しましょう。ライティングはたった1問で1次試験の1/3の配点を占めているため、執筆完了後も余った時間でスペルミスや文法間違いといったケアレスミスがないかを見直せる程度の時間的余裕があると良いでしょう。
間違った英語長文勉強法
ここでは長文読解の勉強をする中で陥りがちな、間違った勉強法を挙げます。思い当たる点があったらぜひ改善してみてください。
英語をその都度和訳してしまう
英語の文を頭から1語1語日本語に変換して読むことはやめましょう。読解にかかるスピードが遅くなり、制限時間内に長文を読むことができません。文法や構文の知識を身に着けて、英文の意味を1つのまとまりごとに捉えられるようになることを目指しましょう。
また、逐一和訳する癖がついていると、長文の中に1つでも分からない単語があると読めなくなってしまいます。試験でも勉強中でも、文全体の要旨を素早くつかむ癖をつけましょう。
長文や分からない単語をノートに書き写す
長文や、文中の解らなかった単語をひたすらノートなどに書き写すという勉強は、効果がないということはありませんが、極力避けましょう。こうした手法は大きな手間がかかる割に大きな効果が望めないからです。
解らない単語があった場合は使っている単語帳で手早くチェックし、繰り返し間違えたものには印を付けて、自分の弱みがすぐ分かる単語帳を作りましょう。
長文テキストについてもひたすら書き写して暗記するよりも、繰り返し解き、音読することで長文をスピーディに読む能力を養うことが重要です。様々なテキストを解くよりも、1冊のテキストを何周もして着実に読解力を身に着けるのが良いでしょう。
長文を効率よく読み解く3つのコツ
英検1級に出題されるテーマは、マニアックだと言われるような科学や遺伝子などの分野に詳しい人でない限り、日本語訳を読んでもまだよくわからない…という方が多いのではないでしょうか。
英検1級の長文の難しさは、①難解な単語 ②専門的な内容 ③制限時間 の3つだと言えます。そのため、以下の3つの点が長文を効率よく読み解くコツとなります。
とにかく単語量を増やそう
英検1級合格に必要な単語量は12000~15000語と言われています。準1級が7000~8000語ですから、2倍近くにあたります。大問1をネイティブの方に見せた際に「この単語は人生で一度も使ったことがないよ」とか「これは1800年代の単語で今はもう使わないよ」と言われたことがありますから、かなりマニアックな単語も混ざっているようです。
長文は内容が専門的ですので、わからない単語が多いと致命的です。15000語と言われると気が遠くなりそうですが、接頭語や接尾語を理解することで、単語の正式な意味がわからなくても、なんとなく単語の系統が想像できることがあります。準1級合格者やTOEIC高得点ホルダーなら、これまでも単語量を増やしてきた実績があるはずです。今まで通り自分のやり方で、地道に単語量を増やしていきましょう。
英単語の正しい覚え方!語彙力を強化する効率の良い学習方法を徹底解説します
英字新聞で知識をインプットしよう
1級の長文は、テーマが幅広くあらゆる分野から出題されるうえ、専門的で堅苦しい論文のような内容です。そのような英文に慣れるためには、小説やエッセイなどよりも、英字新聞を読むことをおすすめします。特に、Japan times は日本のニュースが多く掲載されているので理解しやすいですし、英検1級の頻出単語が次々に現れます。単なる単語の丸暗記は辛いですが、ニュースの記事中に出てくると定着しやすいですね。Japan times がすらすらと読めるようになったら、雑誌のTIMEに挑戦しましょう。TIMEはトピックが政治・経済・文化・医療・環境・テクノロジーなど多岐にわたり、まさに1級の長文にピッタリです。
そしてこれらの英字新聞や雑誌を読むことは、長文読解力をつけるだけでなく、大問4のライティングや二次試験のスピーキングでも大いに役立ちます。最初はわからない単語が多くてイヤになってしまいますが、ここまで英語学習してきた方なら「英語は継続力」ということをよくご存知だと思います。まずは一面だけ、からでもいいので、始めてみましょう。
時間を測りながら過去問を解こう
難関大学の入試の長文もとても難しいですが、英検1級がさらに難しい理由はその制限時間です。じっくりと時間をかけられる大学の問題と違って、英検1級の長文では平均すると1問3分ペース程度で解いていかなければなりません。しかも、英文の長さは準1級の1.5倍、大問3ではそれぞれの設問文も長くなっていますので、選択肢を読むのも大変です。
幸い、英検の問題は1級になっても上から順番に出題されるスタイルに変わりはなく、正解の選択肢以外は要旨と違うことを述べており、ひっかけ問題などはありません。内容が理解できていれば、スムーズに解答できるはずです。
スピードの訓練には、時間を測りながら過去問を解くことをお勧めします。文章量と制限時間の感覚が掴めますし、サラリと読むところとじっくり読むところのメリハリのコツがわかってくるはずです。
1級の長文読解勉強法・対策
英検1級と準1級の1次試験での1番の違いは、長文問題の分量の多さです。ここでは長大な長文問題を読み解くための基本的な勉強法をご紹介します。
まずは基礎事項をしっかり勉強しよう
長文を時間内に読みきれない場合、単語が分からない、理解のスピードが足りないなど様々な原因が考えられます。まずは基本に立ち返り、「単語、熟語」「文法」「構文把握」といった基礎をしっかりと身につけましょう。
構文把握と文法を完璧に習得すれば、長文の要旨を捉えるスピードが速くなりますし、文中の単語が100%解らなくても長文を読み進めていくことができます。
たくさん読んで長文に慣れよう
しっかりと基礎を固めたら、英語のテキストをたくさん読んだり、長文問題を何回も解いたりして長文読解に慣れましょう。まずは試験を想定し、目標の制限時間内に解いてみて、答えと解説を確認。その後は音読や繰り返しの復習でスピードアップを図ります。設問の癖や分からない単語を推測する感覚を掴んでいきましょう。
中学1年生で英検1級に合格!続けると結果がついてくる。
英語塾キャタルでは、英検に合格することで自分の夢への実現へと近づいた生徒たちがたくさんいます。その生徒たちは、決して「近道」をした訳ではありません。英語学習を楽しみながら継続して学び続けることで、英検合格に必要な英語力を身につけているのが特徴です。
帰国子女のRくんは、カナディアンインターナショナルスクールから玉川学園に転校することになったとき、英語力をキープするためにキャタルに通い始めました。キャタルで勉強を始めてから、何度も挑戦していた英検準1級に合格し、翌年に英検1級にも合格。
Rくんは、小学6年生の時にキャタルに入会して1年5ヶ月で英検準1級に合格することができました。その際にわかった「合格に必要なこと」は、
- 単語の意味だけでなく使い方も理解すること
- 習慣的にニュースを英語で見聞きすること
- 英語を使う機会をつくること
この3つだと話してくれました。
英語学習のスタート時期や習得している英語レベルは、一人ひとり異なります。だからこそ、一人ひとりのレベルに合わせた学習カリキュラムで学ぶことが大切だと私たちは考えています。不合格という回り道をせずに英検1級に合格するなら、ぜひ英語塾キャタルのWEBサイトへお越しください!