英検5級から英検1級まで必ず出題され、問題数の比率も高いのでリスニングが得意であれば英検2級までは優位と言われたりすることもあるリスニング問題。今回はそんなリスニング問題が苦手な方向けの全級対象のおすすめの勉強法をご紹介します。
目次
リスニングとは
そもそも、リスニングとは何かということを考えたことはありますか。実はここに点数アップのコツが隠されているといってもいいでしょう。
リスニングとは、正しい音を発することができ、正しく音が聞こえ、その音の意味を理解することです。ただ正しく音が聞けるだけのことがリスニングと思われている方もいますが、リスニングとは正しい音を発することができることと、聞いた音の意味を理解できるところまでが含まれていることを覚えておいてください。
ではどうしたら人は言語を聞き取れるのでしょう。
よく言われるのは「自分が言える言葉は聞こえる」ということです。自分の知っている単語で発することのできる音は聞こえるということは、まずはその単語を言えるようにすることが大事になります。ただ、正しい音が言えて、聞こえるようになっても、意味が分からなければリスニングテストで高得点を取ることはできません。よく、韓国語を話せなくてもKpopの歌は歌える人がいますが、それは何度も聞いているから歌えるのであって、意味まで把握できていないことがほとんどです。リスニング力を強化するためには意味まで理解することが大事になってきます。
上記を理解することで、どの勉強法であれば効果的にリスニング力が伸びるかを考えることができます。
リスニングが苦手に感じる理由を見つける
リスニングとは何かを理解すると同時に、リスニングが苦手と感じている方にやっていただきたいことは「なぜ英語が聞き取りにくいかを理解すること」です。リスニングが苦手と感じる原因を客観的に考えて見つけることが点数アップにつながります。
例えば、リスニングが苦手な理由として下記のような理由が考えられます。
- 単語を見たら読めるけど、同じ単語を聞いても聞き取れない
- 全ての音が繋がって聞こえて何も聞き取れない
- スピードが速すぎて聞き取れない
当てはまるものはありましたか?リスニングのどの部分に苦手意識や抵抗を感じているかを理解することでさらに効率良くリスニング対策を進めることができます。
リスニングを強化する3つの勉強法
リスニング力を強化したい方におすすめしたいのがこれから紹介する3つの勉強法です。どれか1つではなく、3つ全てを順番に実践することがリスニング力アップに繋がります。そしてこれら3つ全てを順に行い勉強することで正しい音を発することができ、正しく音が聞こえ、その音の意味を理解することのトレーニングとなることを意識してみてください。
3つの勉強法を順に行った後、同じ文章を聞いた際に「ゆっくりに聞こえた」あるいは「はっきりと聞こえた」という実感があればGood!次の音源に進みましょう。あまり変化を実感できなかった場合はオーバーラッピングとシャドーイングの苦手だった方をもう一度やってみましょう。
Dictation (ディクテーション)
まず、最初に行っていただきたいのがディクテーションです。ディクテーションでは音源を流し、テキストを見ることなくどれだけ書き起こすことができるかの確認を行います。どれだけ聞き取れているのか、どこが聞き取れていないかをディクテーションすることで確認することができます。
リスニング力アップの1つの手段として行うディクテーションですが、リスニング力だけではなくライティング力強化にも役立ちます。聞き取れたけれどスペルが分からなかったところなどもあると思います。正しいスペルを確認し、ライティング力向上にも繋げましょう。
Overlapping (オーバーラッピング)
オーバーラッピングとは音源に重なるように同時に音読をしていくことを指します。音読の際、テキストを見ながらで問題ありません。音源と同じタイミングで声に出すことで文字と音を一致させて意味を理解する練習を行うのです。文字と音を一致させることができれば、「単語を見たら読めるけど、同じ単語を聞いても聞き取れない」といった問題も徐々に解消されるでしょう。
オーバーラッピングではリスニング力に加えて、リーディング力とスピーキング力も強化することができます。テキストをしっかりと目で追うことと、大きい声ではっきりと音読することを意識してみてください。
Shadowing (シャドーイング)
オーバーラッピングと異なり、シャドーイングでは、テキストを見ずに聞こえた音源だけを頼りに音読を行います。音源に少し遅れた形で声に出していくのがシャドーイングです。音源で正しい音を聞き、その場ですぐに正しい発音を声に出すことで正しい音を身につけることが可能になります。
シャドーイングを繰り返し行うことはリスニング力とスピーキング力の向上にもつながります。
英検以外のTOEICやTOEFLにも活用可能な勉強法
今回ご紹介したリスニング勉強法は音源(CD)とテキスト(文章)さえあればどんなリスニング教材でも行うことができます。英検に限らずTOEFLやTOEICの勉強などにもご活用ください。ディクテーション・オーバーラッピング・シャドーイングは文章が長すぎると大変なので、教材が200語以上の場合は一部だけを練習するか数日間に分けて練習することをおすすめします。
リスニング試験で高得点を獲得するポイントは音源と一緒に音読をして正しい音を身につけることです。リスニングに苦手意識を持っている方はぜひ今回紹介した勉強法で取り組んでみてください。
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