こんにちは、4技能型英語塾のキャタルです。英検合格はもちろんのこと一生使える英語力を身につけるための塾です。この記事では、英検2級のリーディング・長文問題で試験内容や合格点・合格率、長文を突破するための具体的な勉強法・対策をご紹介します。ぜひ最後までお読みくださいね!
英検合格だけではなく、受験にも役立つ英語勉強法を身につけるためのポイントをご紹介したレポートを公開中! 20年間英語教育に携わり、数多くの英検合格者を出してきた英語塾キャタルの代表が、最新の英語教育事情と共に、帰国子女にも負けない英語力を身につける方法を伝授します。 英検・受験を控えたお子さまをお持ちの方、必読です!
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目次
英検とは
英検は、日本英語検定協会が実施する検定試験で、正式名称は「実用英語技能検定」といいます。
1963年に創設、1968年に「文部省認定の技能検定」の認定を受け、日本での英語に関する検定を牽引してきました。英検の特色は、英語の「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」の4つの技能を測定できる点です。年間の受験者数は250万人を超え、大学入試、就職など様々な場面で英語力を証明できる資格として活用されています。
検定は年3回、全国各地の会場で実施されています。試験は易しいレベルから順に5級、4級、3級、準2級・2級、準1級・1級の7つのレベルに分かれています。試験後は、合否の結果と英検CSEスコアが通知されます。検定料は級によって異なり、2級の場合は本会場での受験は9,700円です。
2級の試験内容・流れ
英検2級の必要語彙数は3,800~5,100語で、レベルは高校卒業程度です。ここでは試験内容とおすすめの時間配分、合格点・合格率の目安を紹介します。
試験内容
1次試験の試験内容は以下の通りです。
・リーディング(4肢選択式)
大問1:短文の語句の空所補充 20問
大問2:長文の語句の空所補充 6問
大問3:長文の内容の一致選択 12問 (Eメール、説明文の2種類の問題が出ます)
・ライティング(記述式)
大問4:質問に対する回答を80~100語を目安に、自分の考えとその理由を2つ記述 1問
・リスニング(4肢選択式)
第1部:会話の内容の一致選択 15問
第2部:文の内容の一致選択 15問
時間配分
1次試験は筆記試験が85分、リスニング試験が25分です。試験中は、時間を全て解答に充てるのではなく、見直しの時間やリスニング問題を先読みする時間を確保することをおすすめします。時間配分はリーディングを56分(大問1 20分 大問2 12分 大問3 24分)、ライティングを25分で終わらせて、余った4分間で見直しとリスニングの選択肢に事前に目を通しておきましょう。
英検2級の難易度と問題の傾向・特徴
2級の長文で出題されるテーマは、政治や経済、テクノロジーや文化、宗教や環境問題など多岐にわたっており、難易度は大学入試のセンター試験レベルと言われています。
また、長さは準2級の約1.5倍あり、英作文やリスニングの先読みをする時間を確保するためには、読んで内容を理解して正解を導き出すまでのスピードも意識しなければなりません。1問につき2分以内が目標とされています。
さらに、2級以上の長文では、関係詞や構文が使われることにより、一つの文章が長くなっているのが特徴です。主語は何か、述語動詞はどれか、文の構造を理解しながら読み進めていく力が求められます。
ある程度のスピードで、しっかり内容を把握しながら読めるようになるには、やはり普段から幅広いテーマの長文を読む習慣をつけておく必要があります。
英検で長文読解を効率よく読み解く3つのコツ
それでは、長文を効率よく正確に読み解く3つのコツをご紹介します。ただし、ここで説明している内容はテストでいかに点数を取るかというテクニックです。英語力を上げる方法ではありません。
タイトルを読む
2級の長文につけられているタイトルは、まさに文の内容を要約して一言で表した語句になっています。つまり、タイトルがわかれば長文の主旨が予想できるというわけです。主旨がわかった上で読んでいくのと、何もわからないまま読んでいくには、理解しやすさに大きな差がありますね。実際、2級の時間配分を考えると、一文ずつ丁寧に和訳していく余裕はありません。だからこそ、主旨がわかったうえでその場面をイメージしながら読むことが重要になるのです。
設問に一つずつ目を通してから本文を読んでいく
2級の設問は、本文に書かれている順に出題されます。つまり、1問目は第一段落から、2問目は第二段落から出題されるということです。ですから、先に1問目の設問に目を通してから、本文を読み進めていきます。そして、設問の答えに関係しそうなところに来たら、設問を解いて、次に2問目の設問に目を通し、また本文の続きを読み進めていく、という方法です。何について問われているかを頭に入れて読んでいけば、あ!ここだ!と大事な文節に気づきやすくなります。
誤った情報に引っ張られる可能性があるので、読解力に自信がない方は、設問にだけ目を通して、4つの選択肢は読まない方がいいかもしれません。
ディスコースマーカーに注目する
ディスコースマーカーとは英語が展開する時の目印となる接続語のことで、文の構造や論点を理解するのにとても重要です。
2級レベルの語句で例を挙げると、逆説を表す Yet や nevertheless、論理的帰結を表すtherefore、consequently の他、in addition や furthermore、besidesなど付加を表す語句や、on the other hand や by contrast など比較検討を表す語句などがそうです。
これらの語句の近くに重要なことが書かれていますので、読み進めている時に発見したらチェックをしておきましょう。設問を解く際に、すぐにその場所に戻ることができます。2級の長文では、すべての段落がディスコースマーカーから始まっていることもあるほどです。筆者が述べたいことを理解するためには、ディスコースマーカーを道路標識にして読み進めていくことを意識しましょう。ディスコースマーカーは設問や選択肢の中にも使われています。
また、文章は起きた順番に書かれているとは限りません。話の前後関係をつかむために、年号や時を表す語句にもチェックを入れましょう。
間違った英語長文の勉強法、してませんか?
独学で英検対策を頑張っている方が、特に陥りやすい間違った長文読解の勉強法があります。ここでは、間違った勉強法を2つ紹介しますので、この機会にご自身の学習方法をふりかえってみてください
英単語を和訳でひたすら覚える
英単語を覚える際に、ほとんどの方が表に英単語を書き、裏に単語の意味を日本語で書くと思います。そういった英語と日本語を1対1で覚える方法だと、英検2級の必要語彙数は3,800~5,100語なので、約5000通り覚える必要があります。とても果てしなく、非効率的ですよね。ではどうやって英単語を効率良く覚えるのか、後ほどご紹介しましょう。
問題を一度解いたら復習しない
英検対策では、一度は過去問を解いてみる方が多いと思いますが、問題を解いたら次の年度の過去問へと進んでいく人が多いのではないのでしょうか?どんどん長文を解いてみることで、確かに問題を解くことには慣れていくと思います。ですが、問題の解き方に慣れるだけで、長文を読み進めるスピードが上がっていくことはありません。
英検2級の長文読解を強みに変える勉強法
ここでは、長文読解で点が取れずに悩んでいる方に共通する落とし穴と、それを克服する勉強法についてお伝えします。「語彙力はついてきたのに点数が伸びない」と仰る方が多くいらっしゃいます。ここが多くの人がハマりやすい落とし穴です。「単語を知っている」=「長文が読める」の方程式は成り立ちません。
英検2級レベルの長文読解に強くなるためには「推測する力」が必要です。では、推測する力はどうすればつけられるのか、それは、「読書」と「音読」です。
単語推測力をつける読書法
単語推測力を上げるには、洋書を多読することをオススメします。とにかく英語の長文を読むことに慣れることが大切です。遠回りのように感じるかもしれませんが、たくさんの英語の文章に慣れること以外に近道はないのです。もし英語の長文に拒否反応を起こしてしまうようであれば、ニュースや英字新聞のような難しい内容ではなく、児童書などのストーリーがあるものなら楽しく読み進めることができます。
そこで、長文を読むと時は単語の意味を推測しながら読みましょう。文中に分からない単語がでてきても止まらずに読み進め、前後の単語や文脈から単語の意味を予想しましょう。単語推測力をつけるためには、普段の勉強で練習をしておく必要があります。
内容理解を深め、読むスピードを上げる音読
また、過去問を解いたあとは復習として音読することで内容の理解と読み進めるスピードを上げることができます。黙読だと、意味を理解できずに流れていくことも、音読をすると抑揚や区切りを意識することで、文法的な理解も深まり、意味を理解することができます。
また、音読を繰り返し練習をしていけば、自ずと読むスピードは速くなっていきます。キャタルの生徒からも、試験などで長文を読む時にその効果を実感するという話をよく耳にします。
洋書を多読・音読すると、文章を読むスピードが格段に速くなり、文章読解力が身につきます。洋書を使った学習では単語の文章中での実践的な使い方を覚えることができるので、効率的に英語の言い回しや単語量を増やして、リーディング力だけでなくリスニング・ライティングの力もレベルアップさせることができます。
対策期間2週間で英検2級に合格した中学3年生のストーリー
英語塾キャタルでは、英検に合格することで自分の夢への実現へと近づいた生徒たちがたくさんいます。その生徒たちは、決して「近道」をした訳ではありません。英語学習を楽しみながら継続して学び続けることで、英検合格に必要な英語力を身につけているのが特徴です。
英語塾キャタル池袋校に通う中学3年生Kさんは暗記が苦手でしたが、キャタルのコーチから例文を使って単語の説明を受けたことをきっかけに、必ず例文と一緒に単語の意味を理解するようになりました。例文を使って理解することで、「これはこういう使い方だからこういう意味だ」と思い出しやすくなり、苦手克服へと繋がりました。
また、Kさんはキャタルのレッスンで英語力を身につけた力試しとして英検を受験したため、一次試験の対策はほとんどせずに合格しています。そんなKさんも、キャタルに入塾した当初は周りの生徒と自分の英語力の差に悔しい思いをしました。「もっと英語ができるようになりたい!」という思いから、英語学習を習慣化させてコツコツと英語力を身につけていきました。
英語学習のスタート時期や習得している英語レベルは、一人ひとり異なります。だからこそ、一人ひとりのレベルに合わせた学習カリキュラムで学ぶことが大切だと私たちは考えています。不合格という回り道をせずに英検2級に合格するなら、ぜひ英語塾キャタルのWEBサイトへお越しください!