英検準2級のレベル|TOEICやTOEFLとの難易度を徹底比較

英検準二級のレベルを解説。TOEICやTOEFLとの難易度などを徹底比較

こんにちは、4技能型英語塾のキャタルです。英検合格はもちろんのこと一生使える英語力を身につけるための塾です。この記事では、英検準2級のレベルや難易度、合格点・合格率、準2級と3級との違い、具体的な勉強法・対策を紹介します。ぜひ最後までお読みくださいね!

英検準2級のレベル

準2級のレベルは高校中級程度とされており、必要な語彙数は3,000語前後とされています。日常生活に必要な英語を理解し、使用できることが求められるため、英語の応用力を身につける必要があります。扱われる題材は、身近なトピックに加え、教育や科学を題材とした長文の穴埋め問題が加わるため難易度がぐっと上がります。
準2級は、入試優遇や単位認定をはじめ、履歴書で評価対象になるなどメリットの範囲が一段と広がります。さらに、センター試験の問題形式と共通点が多いことから、センター試験対策としても活用することもできます。

合格点・合格率

英検2級の合格点(CSEスコア)は以下の通りです。

英検準2級一次試験の問題数、目安時間配分、CSEスコア、合格ラインまとめ
英検準2級二次試験の問題数、目安時間配分、CSEスコア、合格ラインまとめ

合否のボーダーラインは得点率65%と言われており、合格率はおよそ35%です。

CEFRとCSEスコア

2022年度から英検の成績表示に1級〜3級は【技能別CEFRレベル】が表示されるようになります。これまで4技能の総合CEFRは算出されていましたが、2022年度試験からは英検CSEスコアと同様各技能のCEFRレベルが見れるようになりました。

出典:英検公式HP

英検準2級のCEFRレベルはA1からA2となっており、CSEスコアでは1400〜2400です。合格点の1728はちょうど真ん中あたりのレベルとなりますが、英検3級を満点近くで合格した人とギリギリで合格した人とでは、準2級で合格するために上げるべき英語力が大きく変わってきます。そのため、英検3級で合格した際のCSEスコアがギリギリだった方は、もう一度英検3級レベルの復習をしっかり行い、満点に近づけるようになってから準2級に挑むことをお勧めします。

英検準2級試験内容

準2級の試験内容は、リーディング・ライティング併せて約75分間の筆記試験と、約25分間のリスニングの一次試験、面接形式のスピーキングテストの二次試験に分かれています。一次試験については出題形式、問題数と時間配分、合格点をご紹介し、二次試験については試験の受け方と評価のポイントをご紹介します。

リーディング

リーディングは、長文・短文の語句空所補充が25問、会話文の文空所補充が5問、長文の内容一致選択が7問、計37問出題されます。いずれも4つの選択肢から回答を選択します。満点は37点で、約49%の18点を得点すれば合格ラインです。
各設問を1~2分で解答し、リーディング全体で50分程度で解答を終えるのが望ましいです。

ライティング

ライティングは、質問に対する回答を英文で書く英作文です。回答語数の目安は50~60語で、自分の意見とその理由を2つ挙げて回答します。ライティングは、内容、構成、語彙、文法が各4点、計16点満点で評価されます。合格ラインは約56%の9点が目標とされています。およそ20分程度で解答を終えるのが望ましいです。

リスニング

リスニングは、会話の応答文選択、会話の内容一致選択、文の内容一致選択が各10問、計30問出題されます。いずれも放送回数は1回で、3~4つの選択肢の中から回答を選択します。
学校、職場、アナウンスなど多岐にわたる場面が登場し、話題についても趣味、海外の文化、教育、科学、自然・環境など幅広い分野から出題されます。
リスニングは30点満点中90%の27点を得点することが望ましいです。

スピーキング

スピーキング試験は面接委員との面接形式で行われます。入室から退室まで、試験中のコミュニケーションは全て英語で行われます。
入室後に受け取る「問題カード」を使って試験は進められます。パッセージの音読、パッセージについての質問が1題、イラストについての質問が2題、受験者自身の意見を問う質問が2題出題されます。
評価の基準は、応答内容、発音、語彙、文法、語法、情報量、アティチュードなどです。アティチュードとは、面接委員と積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度を指します。

スピーキングのポイントとしては、2文以上で答える、自分の意見でなくても答えやすい内容で答えるといったことを意識してみましょう。
さらに、アティチュードの評価対策として、面接委員と自然なコミュニケーションが取れるよう英会話フレーズを覚え、会話の練習をしておくと良いでしょう。

英検準2級と3級との違い

英検3級は基礎英語力の集大成の級としての位置づけですが、準2級は英語の応用力身につけ、使える英語を習得していくための級とされています。
3級は中学卒業レベルの英語力が必要で、語彙数は2,000語前後です。一方、準2級のレベルは高校中級程度、語彙数は3,000語前後ですので、レベル・語彙数ともにかなりの差があることがお分かりいただけると思います。

TOEICとの比較

TOEICとは、国際ビジネスコミュニケーション協会が主催し、正式名称を「Test of English for International Communication」といいます。TOEICはリスニング・リーディングの2つの技能が問われる試験です。TOEICの特徴は、ビジネス英語に特化している点です。そのため、主に大学生や社会人に人気の英語資格となっています。英検準2級のレベルをTOEICのスコアに換算した場合、990点満点中およそ385~785点に該当します。

GTECとの比較

GTECは、通信教育事業を展開するベネッセコーポレーションが主催する英語検定です。GTECは、英検と同じく英語4技能を測定する検定で、1999年に誕生した比較的新しい英語検定です。GTEC CBTであれば、会場で受験するだけでなく、自宅オンライン受験にも対応しているため、受験方法を柔軟に選択することができます。私立中・高一貫校の多くで採用されていることから、受験者は中高生が多くを占めています。英検準2級のレベルをGTEC CBTのスコアに換算した場合、1400点満点中およそ510~879点程度です。

TOEFLとの比較

TOEFLは、母国語が英語でない人たちの英語力判定を目的に、1964年にアメリカで開発された試験です。運営団体は米国非営利教育団体Educational Testing Service(ETS)です。TOEFLも英検と同様、英語4技能を測定します。英語圏の大学や大学院へ留学する際の合否判定に使われることでも有名な資格です。TOEFLにはいくつか種類がありますが、一般的にTOEFLと言えばTOEFL iBTを指します。

英検準2級のレベルをTOEFL iBTのスコアに換算した場合、該当レベルはありません。よって、TOEFL iBTの方が英検よりもハイレベルな資格と言えます。

CEFRで比較

英検準2級・TOEIC・TOEFL合格点レベル比較表
英検準2級・TOEIC・TOEFL合格点レベル比較表

各CEFLレベルは上記の通りとなっています。CEFRスコアを確認することは英検以外の資格を受験する際の目安ともなります。英検は日本国内でしか通用しないため、海外留学を検討している方は他の英語資格(TOEFLやIELTS)を検討している方も多いことかと思います。実際にはキャタルでは英検とTOEFLジュニアを並行して受験する生徒も。

>>> TOEFL Juniorと英検2級に挑戦中の中学3年生は「留学を成長のチャンスにする!」

CEFRレベルを確認すれば、英検と並行して他の英語資格にも挑戦しやすくなりますので忘れずに確認してみてください。

英検準2級勉強法・対策

英検の勉強の第一歩として、文法・単語を覚える必要があります。文法・単語といった基礎を固めた上で、これからご紹介するリーディング、リスニング対策と、スピーキング対策を行ってみてください。

リーディング、リスニングの勉強法・対策

リーディング、リスニングは、とにかく問題形式に慣れることが重要です。過去問や練習問題を解き、最低2回は同じ問題を解きましょう。間違ってしまったところも、何故間違えたのか必ず復習します。また、問題を解く際は本番の試験を想定し、時間を計りながら解きましょう。リーディング・リスニング共に、日頃から英文を読む、英語を聞くことを意識し、英検に備えましょう。

ライティング対策の勉強法・対策

英作文に慣れるために、日頃から日記を英語で書いたり、ニュースや社会問題について英語で意見を述べたりする練習をしておくことが大切です。その際、実際の回答形式に即し、50~60語ではじめに主張を述べ、その主張の根拠になる理由を2つ述べるという形式を意識して書くようにしましょう。慣れてきたら、はじめの主張とは言い回しを変えて同じ主張を述べられるように練習してみましょう。

スピーキング対策の勉強法・対策

面接では積極的にを取ろうとする姿勢が評価されます。そのため、分からなくても黙り込んだりせず、聞き返したり、分からないことを伝えることが大切です。面接で使える英会話フレーズをいくつかご紹介します。ただし、これらを何度も使うと、理解能力が低いと思われてしまいますから、注意しましょう。

面接委員に聞き返す時

Sorry?
Pardon?
Could you say that again?

考える時間が欲しい時

Well, …
Let me see.

質問の内容が分からない時

I am sorry, but could you repeat the question again?

英検準2級に合格して自信に!継続する力を武器に英語が上達

英語塾キャタルでは、英検準1級に合格することで自分の夢への実現へと近づいた生徒たちがたくさんいます。その生徒たちは、決して「近道」をした訳ではありません。英語学習を楽しみながら継続して学び続けることで、英検合格に必要な英語力を身につけているのが特徴です。

英検準2級に合格して自信に!継続する力を武器に英語が上達

英語塾キャタルに通うK君は、通塾4年で英検準2級にほぼ満点で合格しました。Kくんが成長した秘訣は、「継続する力」でした。Kくんがキャタルで英語学習を始めた頃はアルファベットがわかるぐらいでしたが、4年半以上キャタルで学び続けている理由は、レベルが上がっても同じ学習方法で学び続けられるからだと語ってくれました。

もともと「英語を使って何かをしたい」という明確な目標は持たずに英語学習を始めたKくんですが、伸びている自分に気づくその瞬間が嬉しくて英語学習を続けた結果、英検準2級合格に繋がりました。

英語学習のスタート時期や習得している英語レベルは、一人ひとり異なります。だからこそ、一人ひとりのレベルに合わせた学習カリキュラムで学ぶことが大切だと私たちは考えています。不合格という回り道をせずに英検に合格するなら、ぜひ英語塾キャタルへお越しください!

英検とは

英検は、日本英語検定協会が実施する検定試験で、正式名称は「実用英語技能検定」といいます。

1963年に創設、1968年に「文部省認定の技能検定」の認定を受け、毎年約250万人が受験している、日本でもっともポピュラーな英語の技能検定です。英検の特色は、英語の「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」の4つの技能を測定できる点です。年間の受験者数は250万人を超え、大学入試、就職など様々な場面で英語力を証明できる資格として活用されています。

検定は年3回、全国各地の会場で実施されています。試験は易しいレベルから順に5級、4級、3級、準2級・2級、準1級・1級の7つのレベルに分かれています。試験後は、合否の結果と英検CSEスコアが通知されます。検定料は級によって異なり、2級の場合は本会場での受験は6,500円、準会場での受験は5,500円です。

引用:英検準二級に合格のための勉強法対策総まとめ

英検を受けるメリット

英検を受けるメリットとして、第一に挙げられるのが、スピーキング力を身につけることができる点です。日常会話からビジネス会話まで、幅広い場面を想定した試験が設けられており、英検を受けることで使える英語が身につき、英語でコミュニケーションを取ることができるようになります。
また、グローバル化が進む現代においては、英語の4技能の習得が重視されています。そうした潮流に合わせて、一部の高校や大学では英検資格取得者に対し入学試験や単位認定の際に優遇を行っています。
さらに、英検を取得すれば、海外留学時の語学力証明資格として活用したり、入試やセンター試験対策として挑戦してみたり、通訳ガイド試験受験時に英検1級合格者は英語の筆記試験が免除されたりと、英検資格を幅広く活用することが可能です。