英検2級のリーディング対策。最短で身につく本物の勉強法

英検2級のリーディング対策。最短で身につく本物の勉強法

知らないと受験で損する!英検との正しい付き合い方

こんにちは、4技能型英語塾のキャタルです。ただ合格するだけでなく英検レベルを十分に満たす一生使える英語力を身につけるための塾です。この記事では、英検2級の難易度や合格点・合格率、準2級との違い、具体的な勉強法・対策を紹介します。ぜひご覧ください!

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英検とは

英検は、日本英語検定協会が実施する検定試験で、正式名称は「実用英語技能検定」といいます。

1963年に創設、1968年に「文部省認定の技能検定」の認定を受け、日本での英語に関する検定を牽引してきました。英検の特色は、英語の「読む」、「書く」、「聞く」、「話す」の4つの技能を測定できる点です。年間の受験者数は250万人を超え、大学入試、就職など様々な場面で英語力を証明できる資格として活用されています。

検定は年3回、全国各地の会場で実施されています。試験は易しいレベルから順に5級、4級、3級、準2級・2級、準1級・1級の7つのレベルに分かれています。試験後は、合否の結果と英検CSEスコアが通知されます。検定料は級によって異なり、2級の場合は本会場での受験は6,500円、準会場での受験は5,500円です。

引用:英検2級に合格するための勉強法・対策総まとめ

英検2級一次試験

英検2級一次試験の問題数、目安時間配分、CSEスコア、合格ラインを表にまとめました。

英検2級一次試験の問題数、目安時間配分、CSEスコア、合格ラインまとめ

英検2級が問題形式リニューアル、変更点と勉強法

2024年度から、英検2級を含む3級以上の試験形式が一新されました。これは、より実践的な英語力を評価するためです。

今回のリニューアルでは特に、英語でのコミュニケーション力を測るために、ライティングの能力を評価することに重点が置かれています。

主な変更点は次の通りです。

■リーディング

  • 大問1

短文の語句空所補充が3問無くなりました。

  • 大問3B

長文の内容一致選択が4問削除されました。これまでの設問番号で言えば、No.30〜33が当てはまります。

■ライティング

  • 英作文問題が1題から2題に増えました。リーディングの4択の文法問題が削除された分、英作文の出題が増えます。
  • 従来の「意見論述」の出題に加え、新たに「要約」問題が導入されました。
  • 「要約」問題の後には「意見論述」の問題が配置されています。

この新しい形式に対応するためには、以下の学習方法が推奨されます

  • 文法問題は削除されましたが、ライティングに必要であるため、文法学習は継続して重要です。
  • 文章を読む際は、段落ごとの要点と全体の要旨を把握することに注力しましょう。
  • アカデミックな英文を多読する習慣をつけましょう。
  • リーディング・リスニング・スピーキング・ライティングの4技能をバランスよく向上させましょう

英検2級リーディング

試験構成

一次試験では、筆記(リーディング・ライティング)とリスニングを行います。語彙力が問われる大問1、読解力が問われる大問2と3から構成されています。

目安時間配分

筆記試験全体で85分間あります。リーディングの問題数は31問、ライティングは2問なので、前半のリーディングを50分以内に収め、残りの35分間をライティングに割くようにするのが良いバランスです。大問2と3の長文を読む時間が必要なので、大問1では1問あたり1分以内に解答するようにし、わからないものは次へ進むことが大切です。

CSEスコア・合格ライン

英検2級は高校卒業程度のレベル、必要な語彙数は約5,000語。リーディングのCSEスコアは38問で650点です。

TOEICやTOEFLとのレベル比較

英検と同じくスタンダードな英語試験であるTOEIC、GTEC、TOEFLと、英検2級レベルの比較を以下の表にまとめました。

英検2級・TOEIC・TOEFL合格点レベル比較表
英検2級・TOEIC・TOEFL合格点レベル比較表



英検2級と準2級の違い

英検には「準2級」と「準1級」があるのに「準3級」「準4級」はありません。この「準」とはそもそも何なのでしょうか。
5級から4級、4級から3級と一段ずつ英語学習の階段を上っていく時に、3級と2級の段差、2級と1級の段差があまりに大きいので、途中にもう一段作って上りやすくした、と考えると分かりやすいと思います。
しかし実際に受験している人からは「最初につまずくのは2級の階段」という声をよく聞きます。問題の数や形式は準2級とほとんど変わらないのですが、解いてみると段差の大きさを実感するようです。
では、2級になるとどのくらい難しくなるのでしょうか?準2級と2級のリーディングを比較して、違いを検証してみましょう。

リーディング・2級と準2級の違い

比べてみると、差が大きいのは、①大問2の「長文の内容一致選択問題」と、②語彙レベルです。
では、それぞれについて考察していきましょう。

長文が5つも続く…スピードと集中力が必要

準2級の長文は4つで、2級は5つです。上の表を見るとわかるとおり、準2級にあった「会話文の空所補充問題」がなくなり、その代わり大問2の「長文の内容一致選択問題」で長文が1つ増え、そこで出題される5問になっています。5問減って5問増えたのでプラスマイナス0に思えますが、実際は「点の取りやすかった5問が取りづらい5問に替わった」わけですから、全体の難易度は上がっていると言えます。
出題される長文は350語程度なので、大学入試にむけて勉強している人にとってはそれほど長いわけではありません。ただ、時間が限られている中で5つの長文を立て続けに読み、問題を解いていくというのは、普段から長文を読み慣れていない限り、相当なエネルギーが必要です。

長文で使われている単語は大問1に比べるとそれほど難しくありません。また、設問は本文に書かれている順に出題され、内容さえつかめていれば正解を導きやすい作りになっています。
ただ、ひとつひとつの文をよく見ると、準2級に比べて2級では関係詞や分詞構文などが使われて複雑になっていることがわかります。また、準2級よりもさらに社会性のあるトピックが取り上げられますので、高校生以上であれば問題ありませんが、小学生や中学生には少し難しい題材かもしれません。
そういう意味では、過去問などを使って、2級長文の難易度とスピード、そして5つ連続で解くことができる集中力をつけておく必要があります。

大問1はとにかく単語量

準2級に合格した後に、すぐに2級の問題を開いてみた時に、大問1の単語が全然わからなくて愕然とした、という人は多いのではないでしょうか。準2級と2級で最も大きい違いは、大問1の単語です。
語彙レベルが準2級は約3600語であるのに対し、2級は約5100語で1.5倍に増えます。単語の問題は「知っているか知らないか」で決まります。知っていれば数秒で解けますが、知らなければどんなに考えてもわかりませんよね。つまり、単語量を増やすしか方法はありません。

ただ、英検2級の単語は高校生の必修単語と重複しているものが多く、ここで身につけた単語力はそのまま大学入試で活かすことができ、一石二鳥です。また、知っている単語が増えることは大問1だけでなく、長文でもリスニングでもライティングでも効果を発揮しますので、英語力が全体的にアップすることにつながります。頑張りましょう!

単語を覚えるのがどうしても苦手、という方は、キャタルの別記事でおすすめの勉強法をご紹介していますので、参考にしてみてください。

試験内容

英検2級リーディングでは、日常生活を題材とした場面が多く出題されます。道案内などの日常会話レベルから歴史、医療、テクノロジーといった社会性のある話題まで幅広く出題される傾向です。いずれも4肢選択のマークシート方式で出題されます。

  • 短文の語句・空所補充(17問):文脈に合う適切な語句を補う問題。短文・会話文が出題されます。
  • 長文の語句・空所補充(6問) :文章の一節にある空所に文脈に合う語句を補う問題。説明文、評論文が出題されます。
  • 長文の内容一致選択(8問):文章の一節の内容に関する質問に答える問題。説明文、評論文が出題されます。

全部で31問あり、英検の中で2級リーディングは最もボリュームのあるセクションです。

勉強法・対策

過去問や練習問題を解くことも大切な勉強ですが、それ以外にもリーディングの勉強方法はあります。まず、十分な語彙力と文法力をつけましょう。

大問1:語彙力

リーディングパートの最重要課題は語彙数です。必要な語彙数は約5,000語、効率よく語彙を広げるためにも、同義語や類義語など、複数の情報を関連させて覚えましょう。また、単語だけでなく例文も一緒に覚えることで活用形なども効率よく覚えることができますし、たくさんの単語を一緒に覚えることができます。

大問2、3:長文読解

その上で、リーディングのスピードアップのために、多読という学習方法をおすすめします。多読とは、とにかくたくさんの英文を読む学習法です。多読の際は、きっちりと意味を理解する必要はなく、大まかに理解できる程度で、とにかくたくさんの英文を読むことがポイントです。
多読と併せてサマリーライティングという、読んだ内容を英語で簡単にまとめる学習法も取り入れるとより効果的にリーディング力をアップさせることができます。

英検2級のリーディングで高得点を取るためのポイント

英検2級のリーディングで必要な英語力は大きく二つに分けられます。一つは語彙力、もう一つは長文読解力です。そう聞くと、「ああ、単語を暗記して、長文問題を解くってことでしょ」とすぐイメージできるはずです。
リスニングやライティング、面接でのスピーキングに比べると、リーディングは学校の英語の授業でやっている内容に近いですし、参考書もたくさん出ていますから、自分1人で勉強を進めることができる分野です。短期間に大きく伸ばすことはできず、毎日コツコツと積み重ねていくことが大切ですが、頑張った分だけ点数がアップしますので、とにかくやるだけ。とてもわかりやすい分野とも言えますね。
合格にむけてコツコツ頑張ることが前提ですが、そうはいっても、試験日までできるだけ効率的に準備したいですよね。相手を知ることが攻略への第一歩。出題形式ごとの傾向と対策をご紹介します。

単語の空所補充問題:1問50秒ペースで解き進む

英文の途中に空欄があって、そこにふさわしい単語を4つの選択肢から選ぶ問題で、17問あります。これに解き方なんてありません。その単語・熟語を知っていれば必ず正解できる問題です。英検2級レベルの単語をどれだけ覚えているか、それだけです。試しに英検5級の問題を解いてみてください。知っている単語ばかりだと3秒で解けることがわかります。これが理想です。逆に、英検1級の問題を解いてみてください。知らない単語ばかりだと悩むことすらできないはずです。これは、まだ受験するレベルに達していない証拠です。英検2級の受験を検討している方は、このちょうど中間くらいにいるのではないでしょうか。すぐ正解がわかる問題もあれば、わからない問題もある。4つの選択肢の中の2つなら知っているけれど残りの2つは知らない。

このレベルの時に、気を付けなければいけないのは「時間」です。5級の問題なら3秒で解けるし、1級の問題は全くわからないのでこれも悩まず適当に選ぶでしょう。しかしその中間だと「これかな?こっちかな?これの気もする…」と悩んでしまって時間だけがどんどん過ぎてしまいます。英検2級は時間がありません。後に控えている長文問題やライティング、リスニングの問題を先読みする時間を確保するために、大問1はいかにパッパッと解くことができるかが非常に大切です。わからない問題はいさぎよく諦めて、頭を切り替えて次の問題へ。割り切りも必要です。1問50秒以内。これを目安に解くようにしてください。
とはいえ、試験開始早々、諦める問題ばかりだとメンタルがもちません。やはり「知ってる単語ばかり」の状態にしてサクサク解くことができる、理想を目指して語彙力を上げていきましょう。

長文の空所補充問題:前後の文がカギになる

250~300語からなる長文の中に3つの空所があり、そこに入る語句を4つの選択肢から選ぶ問題で、2題6問あります。
上級者は、長文全てを読まなくても、この空所の前後の文を読むだけで正解を導くことができます。ただし、自信のない人はやはり最初から読んでいった方がいいでしょう。じっくり読む必要はありません。概要を掴みながらサラっと読んでいき、空所の前後の文だけは、じっくりと読んでください。この2つの文章がスムーズにつながる選択肢を選べばいいのです。
そして、絶対に身につけて欲しいのが「ディスコースマーカー」です。ディスコースマーカーとは、英語が展開する時の目印となる接続語のことで、文の構造や論点を理解するのにとても重要です。for example や in fact, as a result などは良く見かけると思います。2級レベルの語句では、逆説を表す Yet や nevertheless、論理的帰結を表すtherefore、consequently の他、in addition や furthermore、besidesなど付加を表す語句や、on the other hand や by contrast など比較検討を表す語句などがそうです。それぞれの意味はわかりますか?
長文の空所補充問題では、ディスコースマーカーの問題が必ず出題されます。あらかじめ「テストに出るよ!」と教えられている問題なのですから、絶対に落としてはいけません。

長文の内容一致選択問題:設問を先に読む

Eメールの文章が1つと説明文が1つ、計2つの長文を読んで、それぞれの内容に一致している選択肢を4つの中から選ぶ問題です。8問あります。
まずはタイトルを読みましょう。タイトルは内容を要約して表した一言です。タイトルを読むことで、どんな話が始まるのか想像がつき、主旨を掴みやすくなります。
次に一つ目の設問に目を通しましょう。英検の長文問題は、書かれている順番に出題されます。まずは何について問われるのかを頭に入れた後に、その答えが書かれている場所を探すつもりで本文を最初から読み進めていきます。一つ目の設問で問われていたことが書かれている場所に到達したら、設問に戻り、内容と合致している選択肢を選んでマークしてください。この時、選択肢の英文には、本文で使われた語句を言い換えたフレーズが使われています。

例えば、本文で “They couldn’t take part in the meeting because of the typhoon.(台風のせいで彼らはその会議に参加できなかった)” と書かれていたのに、選択肢では “The typhoom prevented them to participate in the meeting.’ に言い換えられている、という感じです。本文に出てきた語句につられてしまわないように注意しましょう。
続いて二つ目の設問に目を通し、同じように設問の答えを探しながら本文を読み進めていく、の繰り返しです。最後の設問を解いたら、もう長文の残りの文を読む必要はありませんので、次の長文に進んでください。

【英検2級の試験日程(2024年度)】

英検2級の2024年度の試験日程は、申込方法や年齢によって異なります。

個人で申し込む場合は、第1回検定の一次試験日は6月2日(日)、二次試験日は、20歳以下は7月14日(日)、21歳以上は7月7日(日)です。

第2回検定の一次試験日は10月6日(日)、二次試験日は、20歳以下は11月17日(日)、21歳以上は11月10日(日)です。

同様に、第3回検定の一次試験日は2025年1月26日(日)、二次試験日は、20歳以下は2025年3月9日(日)、20歳以上は2025年3月2日(日)です。

これら以外にも、通っている学校・塾で申し込む場合、近隣の一般受験者受け入れ団体で申し込む場合はそれぞれ個別の試験日程が組まれています。

対策期間2週間で英検2級に合格した中学3年生のストーリー

英語塾キャタルでは、英検に合格することで自分の夢への実現へと近づいた生徒たちがたくさんいます。その生徒たちは、決して「近道」をした訳ではありません。英語学習を楽しみながら継続して学び続けることで、英検合格に必要な英語力を身につけているのが特徴です。

対策期間2週間で英検2級に合格した中学3年生のストーリー

英語塾キャタル池袋校に通う中学3年生Kさんは暗記が苦手でしたが、キャタルのコーチから例文を使って単語の説明を受けたことをきっかけに、必ず例文と一緒に単語の意味を理解するようになりました。例文を使って理解することで、「これはこういう使い方だからこういう意味だ」と思い出しやすくなり、苦手克服へと繋がりました。

また、Kさんはキャタルのレッスンで英語力を身につけた力試しとして英検を受験したため、一次試験の対策はほとんどせずに合格しています。そんなKさんも、キャタルに入塾した当初は周りの生徒と自分の英語力の差に悔しい思いをしました。「もっと英語ができるようになりたい!」という思いから、英語学習を習慣化させてコツコツと英語力を身につけていきました。

英語学習のスタート時期や習得している英語レベルは、一人ひとり異なります。だからこそ、一人ひとりのレベルに合わせた学習カリキュラムで学ぶことが大切だと私たちは考えています。不合格という回り道をせずに英検2級に合格するなら、ぜひ英語塾キャタルのWEBサイトへお越しください!