英検CBT®とは?英検®との違いと受験のポイントをCatalがまとめます

英検CBT®とは?英検®との違いと受験のポイントをCatalがまとめます

こんにちは、4技能型英語塾のキャタルです。ただ合格するだけでなく英検レベルを十分に満たす一生使える英語力を身につけるための塾です。この記事では、英検CBTの基本情報や従来の英検との違い、受験のポイントについて解説します。ぜひ最後までお読みくださいね!

目次

「英検CBT®」とは?

「英検CBT」という言葉を聞いたことはありますか?「英検CBT」は簡単に言うと、従来のような筆記試験と面接が必要な英検と同様の内容を、効率的に受験可能な新しい試験方式です。英検CBTは年々改良され、より身近なものになりつつあります。どのような試験か知っておくと、この先きっと役立つでしょう。

CBTとは?

英検CBTの「CBT(Computer Based Testing)」とは、コンピュータ上で受験できる英検のことを指します。従来の英検と同じく公益財団法人日本英語検定協会が運営しています。以前は一次試験・二次試験を別日程で測定する方式でしたが、2018年8月より、1日ですべての技能を受験できる新方式へ移行されました。1日で受験できるようになったことから、忙しい学生や社会人、主婦の方も比較的挑戦しやすくなりました。

来月も受験可能な英検CBT®の3つのメリット!受験者のリアルな声を紹介します

4技能を1日で測定

英検CBTは「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」これら4技能を1日で測定します。従って、従来の英検のように一次試験(リーディング、リスニング、ライティング)に合格してから別日程で二次試験(スピーキング)を受験する必要がありません。4技能スコアの合否結果・成績表は、試験日の約2週間後に英検CBT申込受付サイトにて一度に確認することができます。

コンピュータによる受験を可能にした英検CBT®

英検CBTは、従来の英検の試験方式の常識を覆し、コンピュータによる受験を可能にしました。とはいえ、マウスクリックやキーボード入力など、Windowsパソコンの基本操作ができればどなたでも受験できます。受験は指定された会場にて、1人1台コンピュータが割り当てられます。試験画面や操作方法は英検CBTのウェブサイトにて解説動画を見ることができるので、事前に確認しておきましょう。

大学入試英語成績提供システムを利用する入試方式にも対応

大学入試英語成績提供システムとは、大学入試・選抜の際に学生の外部資格や検定試験を大学に提供するシステムのことを指します。大学入試において、「聞く」「読む」「話す」「書く」の4技能を評価するために、独立行政法人大学入試センターが設けました。2020年度から活用されます。大学入試英語成績提供システムに対応している試験は限られています。英検CBTはこのシステムに対応していますが、従来の英検は非対応のため、注意が必要です。

「従来の「英検®」との違いは?

英検CBTには従来の英検と同じポイントと違うポイントがあります。ここでは、同じポイントを2点、違うポイントを3点解説します。

同じポイント①従来の「英検®」と同じ問題構成

英検CBTは従来の英検と同じ問題構成のため、これまで通りの勉強法で臨むことができます。従来の英検がコンピュータで受験できるようになったというだけですので、英検CBT専用のテキストもありません。問題構成が同じとはいえ、コンピュータの操作方法は英検CBTウェブサイトで事前によく確認しておきましょう。

同じポイント②合格級の認定あり、技能別スコアも

合格級の認定や技能別スコアも、従来の英検と変わりません。従って、従来の英検と同じ試験として英語力の証明をすることができます。従来の英検と同じ英語力を証明できるため、これから大学受験を控えている方は、大学入試英語成績提供システムに対応している英検CBTを受験することをおすすめします。

違うポイント①受験できる級数が違う!

英検CBTは、受験できる級数が従来の英検と異なります。英検は、5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級まで全部で7グレードあります。従来の英検であれば、すべての級を受験することができますが、2019年10月現在、英検CBTは、3級・準2級・2級・準1級の4グレードのみに限られています。

違うポイント②英検®はリーディング、リスニング、ライティングが一次試験、合格者だけがスピーキングの二次試験に

従来の英検は「リーディング」「リスニング」「ライティング」が一次試験、合格者のみが二次試験の「スピーキング」を受験するという形式でしたが、英検CBTは、4技能を同時に受験することができます。従って、「スピーキング」の試験も他の試験結果に関係なく同じ日に一度に臨むことが可能です。

違うポイント③すべての受験者が4技能を受験し、4技能のCSEスコアを取得できる

英検CBTは、「スピーキング」以外の試験の合否に関係なく、すべての受験者が全技能を受験し、CSEスコアを取得することができます。英検CBTで「リーディング」「リスニング」「ライティング」3技能の合計CSEスコアが合格基準スコアを超えて一次試験に合格し、「スピーキング」が不合格でも、一次試験免除資格を得ることができます。「スピーキング」は英検において二次試験という扱いになるため、次回は「スピーキング」のみ受験することができます。しかし、英検CBTでは「スピーキング」のみ受験することはできないため、従来の英検に申し込む必要があります。免除期間は1年間ですので、早めに受験しましょう。

おさらい:CSEスコアとは?

ここで、CSEスコアのおさらいをしましょう。CSEスコアとは、国際標準規格CEFRに対応したユニバーサルなスコア基準のことを言います。このスコアによって、総合的な英語力と技能能力をよりグローバルな視点から把握することができます。CSEスコアは絶対指標のため、自分が備えるべき能力が明確になり、今後の学習に役立ちます。英検CSEスコアは5級から1級までの全級と「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」全ての技能に対応しているため、どの級においても確認できます。(5級、4級は「スピーキング」技能は試験内容に含まれない)CSEスコアは個人成績表に詳しく記載されています。CSEスコアについてさらに詳しく知りたい方は、英検の公式HPの英検CSEスコアのページにアクセスしてくださいね。

新しくなった英検の4方式について解説!

英検は新しく4方式にリニューアルされました。どの方式を受験しようか迷っている方は、それぞれの特徴を比較して自分に合うものを選びましょう。

これまで行われてきた方式(従来型)の英検

ここでご説明する「英検」は、筆記試験と面接による従来型の試験方式です。5級・4級・3級・準2級・2級・準1級・1級これら7グレードすべての級を受験することができます。長年行われてきた方式のため、受験経験がある方や慣れている方も多いのではないでしょうか。一次試験の筆記試験に合格した方のみが二次試験の面接を受験することができ、一次と二次試験は別日程となります。

コンピューター上で受ける英検CBT

この記事のメインである「英検CBT」は、前述のとおりコンピュータ上で受ける英検です。従来の英検と問題構成や合否基準は変わりません。英検CBTは、3級・準2級・2級・準1級の4グレードのみの実施ですが、「リーディング」「リスニング」「ライティング」の合否にかかわらず「スピーキング」も同じ日に一度に受験することができます。また、従来の英検と異なり、大学入試英語成績提供システムにも対応しているため、これから大学受験を控えている方におすすめです。

大学入試英語成績提供システムのために登場した英検2020 1 day S-CBT

「英検2020 1 day S-CBT」とは、大学入試英語成績提供システム利用型の英検のことを指します。英検2020 1 day S-CBTの特徴は、2020年度の高校3年生と既卒性のみが受験できる点です。英検CBTと同じく「リーディング」「リスニング」「ライティング」「スピーキング」の4技能を1日で受験することができます。英検CBTと異なるのは、コンピュータと筆記を併用するという点です。英検CBTは解答もすべてコンピュータ上で行いますが、英検2020 1 day S-CBTは「スピーキング」以外は解答用紙を用います。受験対象者でタイピングに自信がない方は英検CBTより英検2020 1 day S-CBTが向いているでしょう。

英検2020 2 days S-Interview

英検2020 2 days S-Interviewは、CBT方式の受験が難しい方のための試験方式です。英検2020 2 days S-Interviewは、「リーディング」「リスニング」「ライティング」を筆記試験、「スピーキング」を対面式で行います。問題形式や難易度、合否基準は従来型の英検と等しく、試験方式も似ていますが、英検CBTと同様に4技能すべて受験できるという点が異なります。この試験は、大学入試英語成績提供システムの利用を視野に入れている、合理的配慮が必要な障がいのある高校3年生と既卒生のみが対象です。予約申込時に障がいの状況を証明できる書類の添付などの特別措置申請が必要です。

英検2020 1Day S-CBTとは? 英検CBTと何が違うの?どっちを受験すべきか解説!

英検CBTはこんな人におすすめ!

英検CBTは、従来の英検と問題構成や難易度、合格基準が等しい試験です。しかし、「リーディング」「リスニング」はマウス操作、「ライティング」はタイピングによる解答のため、コンピュータの操作が得意な方におすすめです。また、「スピーキング」は対面式ではなく録音式のため、対面式が苦手な方にも向いています。さらに、1日で全技能を受験できるため、効率的に英検の資格を取得したい方にも適している試験方式です。

試験当日の流れ

当日は、下記のようなタイムスケジュールで試験が行われます。

受付

英検CBT申し込み受付サイトよりダウンロード・印刷した(A4サイズ)受験票と身分証明書を提示します。

試験室入室

受験席すべてがパーティションで区切られています。受付後にトイレを済ませ、早めに自分の席についておきましょう。

スピーキングテスト

英検CBTはスピーキングテストから始まるため、心の準備をしておきましょう。

リーディング・ライティング・リスニングテスト

ライティングはタイピングで英文を書くため、正確さとスピードを身に着けておく必要があります。コピー&ペーストも活用できると良いでしょう。

退室

試験が終わったら静かに退室しましょう。英検CBTは従来の英検と異なり、終わり次第退出することが可能です。

ここがポイント!スピーキングテストの詳細

英検CBTを初めて受験する方は、スピーキングテストの流れや内容を押さえておきましょう。英検CBTを初めて受験する方は、英検CBTのウェブサイトで試験画面・操作方法を確認しておく必要があります。

スピーキングテストの流れ

スピーキングテストの流れは、下記のとおりです。

①試験監督者の指示に従い、座席に用意されているヘッドフォンを着用します。
必ず試験監督者の指示が出てからヘッドフォンを着用しましょう。

②ヘッドセットを着用したら、ログインをします。
ログインの際に必要な個人番号とパスワードは当日会場にて配布される受験控えに記載されています。ログイン後、音量の確認・調整を行います。ブザーが鳴ったら「Hello! How are you?」と話し、録音機能が問題ないかテストします。

③スピーキングテストが始まります。
スピーキングテストに関する注意点の説明をコンピュータの画面上で確認し、「次へ」のボタンを押すとテストが始まります。

④すべての解答が完了したら、試験終了となり、ヘッドフォンを外します。
英検CBTのスピーキングテストには制限時間が設けられているため、時間管理に注意しましょう。

⑤続いてリーディングテストに移ります。
スピーキングテストが終了した後は、従来の英検と同じく、「リーディング」「ライディング」「リスニング」の順に試験が行われます。

スピーキングテストの内容(2級~3級)

Warm-up

まずはWarm-upから始まります。画面に表示された面接委員から簡単な質問をされます。質問が終わると、画面右のマイクが赤くなります。録音が開始されますので、落ち着いて答えましょう。答え終わったら「次へ」ボタンをクリックします。画面右のマイクの下に残り時間も表示されているため、確認しながら進めましょう。

パッセージ(文章)の黙読

続いて、パッセージを黙読するように指示されます。短い英文を読み、英文の下に表示されているイラストと照らし合わせます。面接委員の指示に従い、画面右のマイクが赤くなったらパッセージをタイトルから音読します。

パッセージやイラストに関する質問

パッセージやイラストについて、画面上の面接委員から質問をされます。画面右のマイクが赤くなったら答え始めます。もう一度聞きたい場合は、面接委員の下に表示されている「もう一度聞いてやりなおす」ボタンをクリックします。このボタンが表示された場合のみ、2回までやりなおすことができます。中には「YES」「NO」を選択する質問もあります。

受験者自身の意見を問う質問

最後に、受験者自身の意見を問う質問があります。内容は、日常生活の身近な事柄に関することです。過去の出題例は、2級は「環境にやさしい素材」「新しいエネルギー」、3級は「読書週間」「冬のスポーツ」などがあげられます。従来の英検の二次試験と問題形式は変わらないため、詳しくは英検ウェブサイトで確認しましょう。

試験スケジュール

試験は毎月実施されていますが、同じ級を申し込めるのは検定回ごとに1回のみのため注意しましょう。従って、4~7月の第1回検定で受からなかった際に再度同じ級を受験する場合は、8~11月の第2回検定に申し込む必要があります。ただし、通常の英検を併願することで、同じ検定回に同じ級を受験することが可能です。英検CBTの試験スケジュールは下記のとおりです。

「英検CBT®」を受験するメリット3つ

英検CBTを受験するメリットは3つあります。1つ目は「受験のチャンスが増える」点です。英検CBTも従来の英検と同様に年間最大3回受けられるため、この2通りの受験方法を組み合わせれば、年間で合計6回受験することが可能です。2つ目は「リスニングがヘッドフォンで聞ける」点です。従来型の英検のリスニングでは、教室に設置されたスピーカーを使用して音声を流しています。このため、座る場所や試験会場によって聞こえ方が違う、周りの物音が気になる、といったことがあります。英検CBTならヘッドフォンを使って、環境に左右されることなく音声が聞き取れます。3つ目は「自分のペースで試験を進められる」点です。1人1台コンピュータを使えるため、「リーディング」や「ライティング」を早めに切り上げて「リスニング」に移ることや、試験が終わり次第すぐに退出することができます。

英検CBT体験実録!英検準一級合格者が効果的な対策方法を伝授します

2021年2月最新情報!英検CBTが英検S-CBTに統一されます

英検協会から2/05に来年度のCBT・SーCBT受験などについて発表がありました。

簡潔にまとめると以下の内容になります。

  • 2020年度実施していた「英検CBT」と「英検S -CBT」が2021年度4月実施分より「英検S -CBT」に統一されます
  • ライティングは受験申し込み時に「紙に筆記」か「パソコンでタイピング」を選択できます
  • コロナ対策として従来型の英検の主な試験会場を本会場から準会場へシフトするようです
  • 各種の試験において検定料が変わりました

詳細は英検協会の発表はご覧ください:
https://www.eiken.or.jp/association/info/2021/pdf/20210205_info_eikenfees2021_1.pdf

高校1年生で英検準1級に合格!

英語塾キャタルでは、英検準1級に合格することで自分の夢への実現へと近づいた生徒たちがたくさんいます。その生徒たちは、決して「近道」をした訳ではありません。英語学習を楽しみながら継続して学び続けることで、英検合格に必要な英語力を身につけているのが特徴です。

英検準一級合格した英語塾キャタル二子玉川ライズ校に通う高校1年生Sさん

中学2年生の頃になかなか英検2級に合格できないと伸び悩みキャタルに入塾したSさんですが、コツコツと学習を重ね見事英検準1級に合格を果たしました!

英検準1級は語彙問題の難易度が非常に高いため、電車移動の時間を使ってキャタルのレッスン内で作成したボキャブラリーカードを見直したり、寝る前の5分や10分など短い時間で単語の勉強をしていました。また、キャタルに入ってから宿題として行うようになった音読は毎日続けていたことで、特別なことをしなくても入塾から2年で英検準1級に合格できました。

英語学習のスタート時期や習得している英語レベルは、一人ひとり異なります。だからこそ、一人ひとりのレベルに合わせた学習カリキュラムで学ぶことが大切だと私たちは考えています。不合格という回り道をせずに英検2級に合格するなら、ぜひ英語塾キャタルのWEBサイトへお越しください!