前回、よくある英検対策のお悩みとして「単語が覚えられない!」 についてご紹介しましたが、今回は「時間が足りない!」というお悩みを持つ方向けに英検を試験時間内に終えるコツやポイントをご紹介します。気づいたら残り時間がほとんどなくて見直しができなかった!という方や、よく時間が足りなくて最後に焦ることになるという方はぜひ参考にしてみてください。
目次
自分にとって理想の時間配分を知る
時間が足りない!という課題を抱えている人は、まず、試験の所要時間を確認し、自分に合った時間配分を確認することから始めましょう。
例えばですが、2級では下記のような時間配分が一つの目安となります。
1次試験は筆記試験が85分、リスニング試験が25分です。試験中は、時間を全て解答に充てるのではなく、見直しの時間やリスニング問題を先読みする時間を確保することをおすすめします。時間配分はリーディングを56分(大問1 20分 大問2 12分 大問3 24分)、ライティングを25分で終わらせて、余った4分間で見直しとリスニングの選択肢に事前に目を通しておきましょう。
上記を考慮した上で、苦手分野なども考慮して自分に合った時間配分を決めることをおすすめします。他の級に関しても、各レベルごとにリーディング・長文問題対策にて時間配分のポイントを記載しているので確認してみてください。
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問題を解く順番も時間配分に関わる
リスニングは試験の性質上、時間や解く順番のコントロールなどはできませんが、リーディングとライティングは自分で調整ができるので自分に合った解く順番も考えておくといいでしょう。例えば、選択問題は最悪勘で埋めてもいいですが、ライティングは最低限の時間が確保されていないと困ることになるのでライティングを先にやるのも1つの選択肢です。得意な部分から済ませて、残った時間を全て苦手な問題に費やすのもいいかもしれません。
自分に合った順番を決め、その上で予定通りの時間配分で進められるように過去問を解いて練習しておきましょう。
時間配分のポイントは長文読解問題にある
時間配分を考えても、その通りに進められない、時間が足りない人の多くは、リーディングの長文読解問題に時間を取られていることが多いです。その場合、時間配分の確認が済んだら長文読解問題にフォーカスして時間配分の再調整を行うことをおすすめします。
読むスピードを確認する
時間が足りない人は、そもそも、英文を読むスピードが遅いのかもしれません。読むスピードが遅いと時間内に全ての問題を解くことはできませんよね。まずは自分の読むスピードが遅すぎないかを確認してみてください。
例えばですが、ネイティブスピーカーの大人は1分間に約300語、小学3年生の場合150語読む*と言われています。この1分間に読める英単語の数をWPM (word per minute)と呼ぶのですが、自分のWPMを確認してみるのも自分の読むスピードを知る1つの方法です。
*参考:Do You Read Fast Enough To Be Successful?
理解しながら読めているか確認する
読むスピードが十分速くても、内容を理解できていなければ英検を合格することはできません。逆に日本語に訳しながら読むと理解しているか確認することはできますが、その分読むスピードは落ちます。理解しながら読むことは大切ですが、一語一句訳せなくても問題を解く際に大きな支障とはないことを念頭に、自分にとってどれくらいのスピードで読めば理解度を落とすことなく問題に臨めるかも考えてみましょう。
ちなみに速読レベルと理解度を考慮した読解力を確認した方は英語総合読解力判定ツールなどの活用も検討してみてください。
リーディング・長文読解問題で時短できる工夫
ここではリーディングにおいて理解度を下げることなく速く読むために日頃からできる工夫をご紹介します。
スラッシュリーディングする
スラッシュリーディングとは区切りごとにスラッシュを入れて読む、区切り読みのことを指します。特にスラッシュリーディングは日本語訳をしながら読み進めてしまう癖がある人におすすめです。英文をそのままの順番(語順)で理解できる訓練となります。
音読する
キャタルでは日頃から五感を使って英語を勉強することをおすすめしていますが、音読もその1つです。試験中は声を出すことはできませんが、英検対策の勉強を行う際はできるだけ声に出して文章を読んでみてください。特に音読は勉強中に集中力が分散してしまう人におすすめ。目でただ文字を追うよりも理解度が高まるはずです。
読む順番を変えてみる
スラッシュリーディングや音読と少し異なりますが、読む順番を変えてみることも時短のためにできる工夫の1つです。具体的には、問題文を読む前に質問や解答の選択肢を先に読むと、問題文を事前にイメージすることができるので理解度を深めるのに役に立ちます。この方法は向き不向きがあるのでぜひ過去問で試してみてください。
時間配分を忘れず理解力と速読力のバランス強化
長文読解問題は速読力だけではなく単語力なども含めた理解力が必要なため苦手意識を持っている人も多いことかと思います。しかし英検において長文読解問題対策は避けることができないので、自分に合った読み方や時間配分を決めることで少しでも事前に備えていただければと思います。
>>長文を読むことで語彙力と理解力がついてくる 修猷館高等学校1年 原野桂樹くん
キャタルのレッスンではたくさんのリーディングを毎回こなすため、語彙力と理解力がついてきたという生徒さんも多くいらっしゃいます。読めば読むほど理解力も速読力も上がっていくのでぜひ長い目で取り組んでみていただければと思います。
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